せんだいメディアテーク


NPOゲートシティ多賀城における活動報告の為のブック化

2010 年 9 月 3 日 金曜日

GCT(NPOゲートシティ多賀城)の活動は現在5年目に入り、正会員・賛助会員あわせ80名弱で構成されるほど広がってきた。目的である、将来に向けたまちづくりのビジョンを提示することに向け、具体的なまちづくり活動に実践的に取り組むことで進むべきまちづくりの方向性を確認してきた。

これまでの活動として、大路標示事業が特筆できるものとして挙げられる。これは、遺跡発掘調査後、とくに整備されることなく雑草に覆われていた古代の大路を植栽により浮かび上がらせたものである。加えて、歴史探索ツアー、万葉茶屋(期間限定)の開設、カタクリ植栽、シンポジウム開催など、活動の幅を広げてきた。現在は、そうした活動の集大成として、街のグランドデザインを描こうとしている。活動の展開と共に市との協働体制から関係を築いてきたGCTは、現在、疲弊しつつある地方都市における市民協働社会の在り方に示唆を与える活動を行っているとも言えよう。

多賀城は、ほかの多くの地方都市と同様、郊外型店舗の進出と商品化住宅による市街地の拡大が進行し、無個性化した景観がひろがりつつある。こうした現状に対し、特別史跡の身近で生活をするという尊い事実を再認識する必要がある。国交省・文化庁・農水省による「歴史まちづくり法」の施行に代表されるように、歴史遺産とともにそれを活用するまちづくりの担い手としてのNPO活動の役割に期待が集まっている今、こうした一連の活動を記録としてまとめ、グランドデザインの実現を推進することが本プロジェクトの目的である。

NPOゲートシティ多賀城

バス使いになろうよ

2010 年 9 月 1 日 水曜日

がんばれ! るーぷる仙台

私たち交通研(=交通を考える研究会)は、「仙台の公共交通を上手に使いたい人・使ってもらいたい人」の集まりです。スタジオでは、公共交通を上手に使うための情報交換や、わかりやすい路線バス利用情報のWEB発信などの活動を継続中です。年に数回は、バスなど公共交通のフィールドワークも実施していて、なかでも毎年恒例の「るーぷる仙台」で杜の都の見所をめぐるフィールドワークは、3年目になりました。メディアテークの前で「るーぷる仙台」を降りて、そのままスタジオに直行し、パソコンで写真の整理やレポート作成ができるので、とても便利に感じています。

ところで、1周約70分で仙台の観光スポットをまわる「るーぷる仙台」は、路線スタート10周年を過ぎ、これまでの利用者数は300万人以上に及ぶそうです。利用者には好評のようで、まちなかで見かける車両には、多くの観光客の姿が見られます。
しかし最近は、高速道路の割安料金を利用して訪れる人が増えたせいか、休日には青葉山方面もクルマの混雑が目立ち、「るーぷる仙台」は、渋滞を避けるための迂回運行を余儀なくされています。多くの乗客を乗せ、クルマであふれるコースを、滞りなく運行させるための関係者の苦労は、相当なものでしょう。

なんといっても、「るーぷる仙台」は、観光客だけではなく、私たち仙台市民にも、とても楽しめる乗り物です。その魅力が失われることなく、スムーズな運行が続くよう願いたいものです。
交通研では、こうしたフィールドワークのほか、制作中のWEBサイト「バス使いになろうよ」に、連続エッセイ「るーぷるの車窓から」を掲載しています。これらの活動を通して、これからも「るーぷる仙台」を、応援していきたいと思います。

岡田真秀(まちづくり政策フォーラム 交通を考える研究会代表)
「バス使いになろうよ」 URL:http://norimajo.cocolog-nifty.com 

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