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ごあいさつ

今年度、せんだいメディアテークは開館10周年を迎えます。2001年1月の開館以来、この場所には毎日3000人以上のかたがたが訪れ、定禅寺通りを行き交う人の流れも大きく変わったと言われます。

せんだいメディアテークは、その計画段階から、図書館、市民ギャラリー、映像ライブラリー、目や耳が不自由なかたのための情報提供の4つの役割をあわせ、つないでいくことで「メディアテーク」という、情報社会に対応した生涯学習のための新しい場を生み出すことを目指してきました。また、この場で活動するみなさんの使いかたや求めていることに応じて、そのありかたを変えていくことのできる場であろうともしてきました。そのようにしてさまざまな新しい活動に取り組んできたこの10年間ですが、一方でその間、情報技術の進歩は、わたしたちをとりまく社会のありようや人々の関係性も大きく変えてきました。これからのメディアテークは、市民の放送局や出版局といった、地域のための情報発信拠点としての役割を具体的に示し、20年、30年経っても、ここを利用するみなさんが新しい可能性に出会える場であり続けなければならないと考えています。

そこで、開館10周年を迎える今年度、これまでの10年をふり返りつつ、次の10年にわたしたちのコミュニケーションをもう一度わたしたちの手にとりもどすため、私たちひとりひとりはもちろん、さまざまなレベルのコミュニティやメディアテークを含む機関それぞれが何をすべきか、多くのみなさんとともに考えていくことができれば幸いです。

せんだいメディアテーク