けやき通り通信第28号 2006年2月発行 イベント案内 ◎卒業設計日本一決定戦 せんだいデザインリーグ せんだいデザインリーグについて 『せんだいデザインリーグ』は、都市・建築デザインのプロを目指す全国の学生の卒業設計を一堂に集める展覧会です。 全出展作品の中で競われる"卒業設計日本一決定戦"は、企画イベントです。 審査員は、審査委員長の藤森照信氏をはじめ世界的にも注目されている一線級の建築家を審査員に迎え、一般の市民の方々に広く開かれた場で、都市や建築の現在をめぐる白熱した議論が展開されます。 この企画は、単に全国の学生の登竜門としてだけではなく、社会や都市に関心を持った市民のクリエイティブな感性を刺激し、社会や都市を変えていく糧になっていくものでもあります。 卒業設計展は日本全国で行われていますが、『せんだいデザインリーグ』は参加大学・参加者数で他を圧倒する日本一のコンテストです。 昨年度行われた『せんだいデザインリーグ2005』では来場者数3000人を超え、様々な人々の交流が生まれ、全国紙その他メディアによりその状況が広く全国に発信されました。 特に"卒業設計日本一決定戦"は、大きな関心を集め建築デザインの『甲子園』とも呼ぶにふさわしい状況となっています。 また、こうした議論は建築関係のみならず、街を行き交う多くの人々にも分かりやすくプレゼンテーションされており都市のデザインの重要性を広く伝えています。 さらに、学生が主体になり、公共施設と地域企業や大学のOBのバックアップ体制のもとに、地域社会・学生の相互の関わりの中で着実に企画・運営されていることも特色です。 開催期間: 展示期間  2006年3月12日(日)~16日(木)10:00~19:00 公開審査日 2006年3月12日(日)10:00~19:00 会場:せんだいメディアテーク 6Fギャラリー 入場:無料 お問合せ先: せんだいデザインリーグ実行委員会 事務局 担当 小池 宏明 Tel  090-2953-2927(事務局専用番号) Mail sdl.office@gmail.com URL http://prj.smt.jp/~gakuseikaigi/ 募集 ◎音声解説つき映画モニター募集 5月28日(日)に上映予定の映画、「雨月物語」の音声解説モニターを募集します。 ※音声解説とは、目の不自由な方が楽しめるよう、画面の動きなどを解説するものです。  モニター時は、ビデオでの上映になります。 上映作品 「雨月物語」 1953年公開 監督:溝口健二 出演:京マチ子、田中絹代、森雅之 ほか 物語:戦乱に乗じて一攫千金を夢見る貧しい陶工・源十郎と、その義弟で侍を夢見る藤兵衛。2人は妻達の反対を押し切り、金を儲ける為に皆で旅立つが、途中家族は離れ離れに...。その後藤兵衛は出世を果たすが、身を落とした妻・阿浜と巡り会い...。かたや源十郎は、若狭と名乗る美しい女と出会い、共に暮らし始める。だが、その若狭の正体は...。 上田秋成作「雨月物語」の「蛇性の婬」と「浅茅ヶ宿」から材を得て映画化した、国際的にも評価の高い、溝口健二の代表作。 ■音声解説モニター応募方法 対象:目の不自由な方 日時:4月下旬(参加される方のご都合で調整) 場所:せんだいメディアテーク2F  時間:3時間程度(上映時間98分含む) 内容:解説の量や解説内容等について意見、感想を伝える 申込締切:3月31日(金)必着(応募多数の場合抽選) 申し込み方法:せんだいメディアテーク 音声解説担当まで、「音声解説モニター応募」と伝え、氏名、電話番号をお知らせ下さい。申し込み締切後、担当から日時等について連絡を致します。 上映報告 ◎「博士の愛した数式」上映報告  去る1月11日水曜日の午後、小泉堯史監督、寺尾聰、深津絵里の主演による映画「博士の愛した数式」の上映会を行ないました。今回の上映では、日本語字幕は映画会社が作成したものでしたが、音声解説については、制作から読み上げまでをメディアテークで活動されているボランティアの方々に行なっていただきました。  さて、この上映会は、映画の製作委員会側からメディアテークに音声解説付き上映の協力依頼があったことから実現したもので、当日は、原作の話題性や、公開前の映画が見られる、という期待感も手伝って、定員を越える多数の方々にご来場いただきました。残念ながら入場をお断りせざるを得ない方々がいらっしゃったことは、誠に申し訳なく思っております。  さて、上映会は大変盛況で、会場のスタジオシアターは、メディアテークのイベントでは開館以来始めての満席となりました。アンケートによると作品の評価も高く、「しばらくぶりに良い映画を見た」という声や、「子どもにも見せたい」という声などお寄せいただきました。暖かな心もちになって帰られた方が多かったように思います。寒いなか、足をお運びいただいた皆様に感謝申し上げます。  なお、この音声解説付きの上映会は、メディアテークを皮切りに、横浜、神戸、名古屋、そして東京の渋谷と、全国各地で開催されました。 録音図書紹介 smtの録音図書の紹介第2回目はミステリーファンに根強い人気を誇る、高村薫氏の『晴子情歌』をご紹介いたします。 【あらすじ】 昭和五十年、洋上にいる息子へ宛てられた母・晴子の長大な手紙。そこにはみずみずしい十五歳の少女がおり、未来の母がいた。三十になって知る母の姿に激しく戸惑いながら、息子・彰之は初めて母という名の海へ漕ぎ出していく。 高村薫氏はミステリー作家として良く知られておりますが、この『晴子情歌』「もうミステリーは書かない」と宣言した氏の最初の作品だということです。 以下にsmtに所蔵されている高村氏の著作(カセット・デイジー図書)をご紹介いたしますので、興味を持たれた方はメディアテーク録音図書担当(電話番号:713-4484)までご連絡下さい。 【高村薫氏作品一覧】 神の火 上・下(デイジー) 照柿(デイジー) マークスの山(デイジー) レディ・ジョーカー(デイジー) けやき通り通信は、この点字版の他、拡大文字版、カセットテープ版、メール版も発行しています。 また、メディアテークで行われる一般の方主催のイベントも含めた催し物案内は、ご希望の方にのみ毎月発送しています。希望される方はご連絡下さい。 発行元 せんだいメディアテーク 〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1 電話022-713-4484 fax 022-713-4482 電子メールアドレス bfu@smt.city.sendai.jp