けやき通り通信 第46号 2009/2 ■音声解説・日本語字幕・託児つき上映『「かもめ食堂』(荻上直子監督作品)報告 12月7日(日)、上映を開催し、2回の上映がどちらも満席となりました。 今回の音声解説、日本語字幕とも、せんだいメディアテークで活動するボランティアが制作しました。音声解説は、今年度の養成講座の修了生が初めて制作したもです。修了生の感想をいただきましたのでご紹介します。 初めてのボランティア活動で、音声解説に参加させていただきました。同じ映画をこんなに何度も見たのは初めてでした。どうしたら解りやすい表現になるか、試行錯誤を繰り返し皆で作りあげた文。その後の録音。そして、迎えた上映会、大変ではありましたが有意義な時間を過ごさせていただきました。(佐藤寛子) 何度も繰り返しひとつの映画を観ることにより、今まで見えてこなかった物や音などに気づかされます。映画の作り手が伝えたかった想いや空気感をどこまで届けられるかが、この活動の大切な課題であると思いました。(和田順子) 私たち、音声解説4期生9名が『かもめ食堂』の音声解説制作を始めたのが昨年8月。9月から各自が分担する解説文を持ち寄り検討に入りました。12月の上映に向けて果たして無事にできるのかと初めは不安でした。これほど、映画を繰り返し観たことがあったでしょうか。場面に合った解説文で目の不自由なかたがたにイメージしていただけるような解説文となると思いのほか難しい作業でした。この解説制作に参加して映画『かもめ食堂』とモニター会、上映会にいらしてくださったかたがたと出会えたことが何よりよかったと思い、また次回の上映に向けて解説制作に入っています。是非、次の上映会にもいらしてください。(菊田みや子) ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。今後もこうした上映を開催していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 ■イベント案内 ●音声解説つき映画モニター募集 5月31日(日)に上映予定の映画の音声解説モニターを募集します。 音声解説とは、目の不自由なかたが楽しめるよう、映像の動きを解説するもので、このモニター会は実際の上映前に皆さまのご意見をいただき、より映画に合う解説を制作するために実施しています。映画を深く楽しみたいかた、ぜひ一度参加してみませんか。(モニター時は、DVDでの上映となります。) 上映作品は、今年生誕100年を迎える松本清張原作の映画、『ゼロの焦点』です。 作品概要 『ゼロの焦点』 1961年公開 監督:野村芳太郎 出演:久我美子、高千穂ひずる、有馬稲子、南原宏治、西村晃ほか あらすじ:板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。新婚旅行を終えた10日後、憲一は、仕事の引継ぎをしてくると言って金沢へ旅立つ。 しかし、予定を過ぎても帰京しない憲一。やがて、憲一が北陸で行方不明になったという勤務先からの知らせがもたらされる。 急遽金沢へ向かう禎子。憲一の後任である本多の協力を得つつ、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、夫の隠された生活を知ることになる。 ■音声解説モニター応募方法 対象:目の不自由なかた                モニター日時:4月10日(金)13時から 3時間程度(上映時間 90分含む) 場所:せんだいメディアテーク2階  締切:3月21日(土)必着(応募多数の場合抽選) 応募方法:音声解説制作担当まで、「音声解説モニター応募」と伝え、氏名、電話番号をお知らせください。申し込み締切後、担当から改めて連絡します。 ●映画『重力ピエロ』CMコンテスト授賞イベント&日本語字幕・音声ガイド付き披露試写会のお知らせ 仙台・宮城で撮影をした記念すべき第1回仙台シネマ『重力ピエロ』(原作:伊坂幸太郎)が、4月25日(土)から宮城県で先行公開されます。 それに伴い、この映画の本編を使ったCMコンテスト「映画『重力ピエロ』みんなでつくろう!CMコンテスト」が「ミヤング」(http://miyoung.jp/)にて3月14日(土)まで開催中です。 そして、このCMコンテストの受賞作品発表の場を兼ねて、CMコンテスト授賞イベント(手話通訳付)&日本語字幕・音声ガイド付き披露試写会を開催致します。 当日はスペシャルゲストとして、森淳一監督が来場予定です。 今回の音声ガイド台本は、せんだいメディアテーク登録ボランティア「音声解説制作ボランティア」が制作しました。 ぜひ、この試写会にご応募ください。 あらすじ: 家族には過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、仙台の街で事件が起こる。謎の連続放火事件。残された謎の落書き。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。すべての謎が解けたとき、24年前から今へと繋がる家族の謎が明らかになる。 日程:3月29日(日)開場:13時30分 開演:14時 場所:せんだいメディアテーク7階スタジオシアター 募集人数:60名(応募者多数の場合は抽選) 締切:3月18日(水) 応募方法 メディアテークでは、目や耳の不自由なかたからの試写会への応募のみ受け付けいたします。それ以外のかたは「仙台ポタ」(http://www.s-pota.com/)からご応募ください。 目の不自由なかたはお電話(713-4484)で、耳の不自由なかたは、催し名「重力ピエロ試写会応募」、氏名、住所、ファックス番号を記入の上、メディアテークまでファックス(713-4485)でお申し込みください。  ■お知らせ ●メディアテークオリジナルグッズ smt × koichiro kimura 発売開始 メディアテークの新オリジナル・グッズを3月より発売します。今回は、伝統的な漆を用いつつ、同時に最先端の技術や表現も積極的に取り入れた斬新なデザインを提案し、国際的にその活動が高く評価されているクリエイター、木村浩一郎氏とせんだいメディアテークのコラボレーションによって制作しました。テーマは「art & architect」。個性的でウィットに富んだグッズの数々を、ショップで実際に手にとってお求めください。 発売開始:3月1日(日)(予定) 販売場所:せんだいメディアテーク1階 ナディッフ・ビス 【グッズ紹介】 ・spoon1(アクセサリー/1,600円), spoon2(アクセサリー/3,000円) 毎日使用していて、普段見慣れているものに、アートとしての焦点をあてることにより、そこにハプニングとしてのアートが生まれます。 ・piece of peace(アクセサリー/1,600円) 壊れたから終わるのではなく、壊れたからこそ生まれるのでは、といことをNY9.11からインスパイアされ制作した作品。壊れても壊されても、すべてつながっていrという想いを込めました。 ・globe (小物入れ/1,600円、6色展開) アートやデザインの根源的なモチーフ、「円」。彩色豊かな色との組み合わせに小さな建築、小さな宇宙を表現しました。 ・I ラブ chopsticks (マイ箸/1,400円、5色展開) my箸は、今やファッション、TPOにあわせて持ち歩くのが、エコでエレガントな大人のニュースタイルです。 *レギュラーのラインに加え、木村浩一郎さんらしいちょっと豪華な特別仕様のグッズ(予価10,000円)も販売します。こちらもご期待ください。 ご希望の方には「けやき通り通信」を郵送いたします。 また、「テープ版」「メール版」「拡大版」もありますので、ご希望のかたはご連絡ください。 発行元 せんだいメディアテーク 980-0821 仙台市青葉区春日町2-1 電話 022-713-4484 fax 022-713-4485 http://www.smt.jp 電子メール bfu@smt.city.sendai.jp