けやき通り通信 第48号 2009/6 ●青葉縁日3 アッペトッペ遊技場 縁日、お祭りの日の神社には、おいしそうなにおいや楽しげなおもちゃを満載した屋台がところせましとたちならび、今も昔もこどもたちの胸をときめかせ続けています。そんな縁日が、アートの魔法によって形をかえ、今年の夏もメディアテークに出現します。 今回のテーマはずばり、「あそび場」。好奇心のかたまりのこどもたちは、思わぬことろに遊びの種と場所を発見してきました。それはときには、めちゃくちゃでとんちんかんな、仙台弁でいう「あっぺとっぺ」なことだったかもしれません。でもそうして見つけた遊びの種こそが、未来を切り開く原動力であり、それを許す空き地のような遊び場こそが、自由で新しい発想を育む大切な孵化装置でもあったはずです。 そんな思いをこめて、若いアーティストやその卵たちが作り出す、ドキドキわくわくの「アッペトッペ遊技場」。こどもたちはもちろん、老いも若きもみんなそろって遊びにきてください。 日時:7月19日(日)~8月23日(日)10時-19時 (入場は18時30分まで、ただし7月23日(木)は休館) ※七夕期間(8月5日~8日)は21時まで延長 場所:せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200 入場料   一般500円、高大生200円、小・中学生100円 豊齢手帳・身体障害者手帳などをお持ちの方は半額。 同伴割:小学生3人以上お連れの大人の方半額 関連イベント シンポジウム「まちの記憶~地域のくらし映像アーカイブ」(要約筆記通訳つき)   過去の街並みや人々の生活を撮影した写真・映像を収集・デジタル資料化し、これら都市の文化を市民の手で未来に伝え残すことの重要性について考察するシンポジウムです。 日時:8月2日(日) 13:00-(予定)場所:1階 オープンスクエア  参加費無料、申込不要 ●音声解説・日本語字幕・託児つき上映「ゼロの焦点」報告 去る5月31日(日)、せんだいメディアテーク7階のスタジオシアターにおいて、野村芳太郎監督作品「ゼロの焦点」の上映を音声解説・日本語字幕・託児つきで開催しました。当日は時折小雨が降るあいにくの天気となりましたが、午前・午後の上映あわせて287名という大変多くの方にご来場いただきました。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。 今回の作品は1961年公開という古い作品のため、多くの入場者数は見込めないのではないかという不安がありましたが、今年は原作者の松本清張生誕100年という節目の年にあたり、テレビドラマも多く制作されていたためか、大変多くのお客様に来ていただくことができました。 今回の作品もメディアテーク登録ボランティアにより音声解説、日本語字幕を制作しました。これまでとの大きな違いは、今回から音声解説がマイクを通した生の音声ではなく、録音されたものを映画に合わせて流す、という方法に変わった点です。この方法は現在多くの映画館で採用されている音声解説の方法です。これまではライブで解説を読み上げる緊張感がありましたが、事前に録音したものを流すので当日の負担は軽くなったと思われます。また、録音されたものは成果品として残り、今後活用の可能性も広がってくるでしょう。 音声解説、日本語字幕、双方のボランティアも映画に合わせての機器の操作に苦労していたようですが、本番では大きなトラブルもなく上映できホッとしていたようです。 一方で会場内の案内やチケットの販売方法など、今後の課題となるご意見をいただきました。。今後も皆さまからいただいた意見を参考に上映を続けていきたいと思いますので、ご協力ご支援いただけますようよろしくお願いいたします。 ●絵本「ぞうくんのさんぽ」でブック・ピクニック   6月14日(日)、せんだいメディアテークと市民図書館が連携して『「絵本ぞうくんのさんぽ」』でブック・ピクニックが開催されました。20名の募集に対し、倍近い約40名の方の応募があり、お子さまを中心に、ご家族連れでの参加が多く、賑やかなワークショップとなりました。中にはお子さまだけの参加や、お孫さんを連れての参加、耳の不自由な方の参加など、たくさんの方に参加をいただきました。 ファシリテーターに創造表現空間BeI主宰で美術家の関口怜子さんを迎え、絵本「ぞうくんのさんぽ」を読んでいただいた後、メディアテーク内を散歩。散歩をした皆さんが感じたことからイメージをし、なりたいモノや好きなモノを作り、メディアテーク内に展示していきました。キッチン用スポンジを三角に切り、苺の代わりに鈴を付け、手の平サイズのケーキを作ったり、壁が黒く丸い窓のあるメディアテークのエレベーター内を潜水艦に見立て、魚やザリガニを作ったりと、ご家族の方もお子さまが作られた、ユニークで可愛らしい作品の数々に、自然と笑みがこぼれていた様子。飽きる事なく自由な発想で次々と作品を作り出す、参加者の方々の姿がとても印象的でした。 ブックピクニックが終わった後も「もっと作りたい!」というお子様もチラホラ。参加者からは「楽しかった。また参加したい。」との感想が聞かれました。今回の活動の様子はブック・ピクニック集としてまとめる予定です。 次回のブックピクニックは9月27日(日)を予定しております。今回いただいた感想をもとに、さらに皆さまが楽しめるブック・ピクニックを開催していきたいと思います。 ブック・ピクニックはお子さまだけではなく、大人の方だけの参加も大歓迎です。たくさんの方のご参加を心よりお待ちしております。 ●びぶりおネットの紹介 インターネットで配信されるDAISY図書を聞くためのサービスです。日本点字図書館と日本ライトハウスが中心になって行っています。 利用内容 1.所蔵されているDAISY図書をお手元のパソコンでストリーミング形式でお聞きいただけます。ダウンロードも可能です。 (すべてのDAISY図書には対応しておりません。現在の所蔵は約2000タイトルで、今後増えていく予定です) 2.お聞きいただくためには、専用のソフトを購入(ネットプレクストーク)し、びぶりおネットに登録が必要です。 3.郵送期間や予約のための待ち時間がありません。聞きたいときにすぐ聞くことができます。 申込方法 1.日本点字図書館 図書情報課 03-3209-0242まで連絡します。 2.利用条件等の確認がとれましたら、金額と口座番号を記載済みの郵便振替用紙が送付されます。再生ソフト購入代金11,000円をお振込ください。(振込手数料はご負担ください) 3.日本点字図書館で入金確認後、利用登録を行い、ユーザーIDとパスワード、再生ソフト「ネットプレクストークプロ」のインストールCD一式を送りいたします。 4.ご自宅のパソコンにインストールしてください。なおご家族でお使いになる場合は、利用される方それぞれお申し込みください。 その他 1.入金確認後、お届けまでにお時間をいただく場合があります。 2.メディアテークではサポートを行っておりません。 3.びぶりおネットに関する録音図書(DAISY版)がメディアテークに所蔵しておりますので、ご希望の方はご連絡ください。 4.「ネットプレクストーク」の体験版も配布しております。  くわしくは日本点字図書館(03-3209-0242)までお問い合わせください。 ご希望の方には「けやき通り通信」を郵送いたします。 また、「点字板」「テープ版」「メール版」「拡大版」もありますので、ご連絡ください。 発行元 せんだいメディアテーク 980-0821 仙台市青葉区春日町2-1 電話 022-713-4484 fax 022-713-4485 http://www.smt.jp 電子メール bfu@smt.city.sendai.jp