録音図書の新刊案内です。 新刊につきましては、1回の貸出につき1タイトルのみの貸出とさせていただきます。ご了承ください。 なお、貸出リクエストの際には「8月号新刊案内の~番」と番号でリクエストいただいても結構です。 〔小説・エッセイなど〕 1.麦ふみクーツェ  いしいしんじ著 全8巻 720分  吹奏楽団を指導する「おじいちゃん」、素数を求めてやまない「お父さん」、ねこと呼ばれる「ぼく」、目の見えないボクサー、「みどり色」という名の少女...などなど。「トン タタ トン...」と聞こえる物音と共に展開される抜群におかしな、そしてちょっともの悲しいおはなし。 2.機関車先生  伊集院静 著 全4巻 360分  瀬戸内海に浮かぶ小さな離島、葉名島(はなじま)の水見色(みずみいろ)小学校には新しい先生がやってきた。体が大きく、力持ちの新任教師につけられたあだ名は機関車先生。だが、この先生は耳が不自由だった。 戦後間もない瀬戸内海の小島を舞台に、機関車先生と島の人達との一夏の触れ合いを描く、清涼感いっぱいのおはなしです。 3.無間地獄(むげんじごく)  新堂冬樹(しんどうふゆき) 著 全14巻 1260分  サラ金、街金はまだ甘い。最底辺の闇金は生贄の全てを奪う。財産、職場、家庭、人権、肉体や臓器までも。金のためなら命も狙う。人はどこまで堕ちるのか。悲惨な少年時代を過ごし、非常なヤクザになった桐生(きりう)と、美貌にものを言わせ数え切れない女を金のために食い物にしてきた玉城(たまき)。二人を中心に暗黒の世界を活写したハードボイルド小説。 4.晴子情歌(はるこじょうか)・上  高村薫 著 全10巻 900分  母・晴子の語る手紙の言葉から伝わる時代の情景。息子・彰之(あきゆき)の遠洋漁業の乗組員としての今と、手紙から浮かび上がる母の過去と情感の絆。 5.晴子情歌・下  高村薫 著 全9巻 810分  戦前から戦後へと続く母・晴子の回顧と独白は、彰之自身の記憶の呼び声となって、波のごとく重なりうねり合う。 6.二つの真実  夏樹静子 著 全1巻 92分   女弁護士・朝吹理矢子(あさぶきりやこ)の推理が冴える。正攻法の法律推理の代表作。   7.花散る頃の殺人  乃南(のなみ)アサ 著 全6巻 540分  女性刑事・音道貴子(おとみちたかこ)。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われ慌ただしい日々を過ごす。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われ、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の過去をたどる表題作など、6編。 8.風の耳朶  灰谷健次郎 著 全5巻 450分  老夫婦が旅先で様々な人間たちと語り合う。生きることにまっとうな老人少年たちの織りなす会話の妙。言葉の宝石がたくさん詰まっている1冊です。 9.めぐる季節を生きて  宮尾登美子 著 全7巻 630分  茫々30年の歳月。虚構を取り去った生の私の姿が至る所に息づいている。いまさら素顔をさらすのはとても恥ずかしいが、そのときどきの私の真実をお汲取り頂きたい。~本書より~ 「蔵」「天涯の花」などで人気の著者の随筆集です。 10.嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万里(よねはらまり) 著 全6巻 510分  1960年、プラハのソビエト学校で、小学4年のマリは50カ国以上から集まっている同級生と個性的な教師に囲まれた刺激的な学校生活を送っていた。それから30年後、激動の東欧の中で音信の途絶えた親友達を訪ねあてたマリが遭遇した真実とは。   〔時代小説〕 11.昨日の恋  北原亞以子 著 全1巻 49分 「待っているはずなんだ。遊びぐせが抜けきったら帰っておいでと、そう言ったんだから。」15年前に別れた恋女房に会うため、江戸に戻ってきた男の相談を受ける爽太。しかし女は新しい所帯を持ち、幸せに暮らしていた。~爽太捕物帖より~ 12.密約~物書同心居眠り紋蔵(ものかきどうしんいねむりもんぞう)~  佐藤雅美(まさよし) 著 全6巻 540分 時と場を選ばず不意に眠り込んでしまう奇病を持つ藤木紋蔵。長男長女も独立し、のどかに過ごす藤木紋蔵(ふじきもんぞう)の家へ、近くの長屋に住むいたずら坊主の文吉(ぶんきち)が遊びに来たまま居着いてしまった。そうした矢先、手習い塾の席書で、文吉が書いた手習いの文字が大名家の詐欺事件解決の手がかりに...。人気のシリーズ3作目、全8話収録。 せんだいメディアテーク tel022-713-4484