録音図書の新刊案内です。 新刊につきましては、1回の貸出につき1タイトルのみの貸出とさせていただきます。ご了承ください。 なお、貸出リクエストの際には「10月号新刊案内の~番」と番号でリクエストいただいても結構です。 〔小説・エッセイなど〕 1.長江(ちょうこう)  加藤幸子 著  全7巻 630分  日本軍南京占領の前後、南京で生まれた福、札幌で生まれた佐智。北京での出会いから始まり、歴史の流れを背景に展開するそれぞれの人生と出会いの60年間。ふたつの国に隔てられた二人の運命を描く感動の長編小説。 2.消えさりゆく物語  北杜夫 著  全3巻  270分  久しぶりに出かけた空気の淀んだ新宿副都心、道を見失って気がつくと、滴るような樹林の中にいた話。自宅近くの公園の梅祭りにでかけたところ、第二次世界大戦の末期に惑うドイツ軍に遭遇した話など。少し奇妙な、少し滑稽で物悲しいお話が八つ。 3.日高(ひだか)  立松和平 著  全5巻  450分  前途洋々の学生パーティーが、一瞬の雪崩で雪の下に。ただ一人即死を免れた昇。死に向かう四日間、夢と現実の中でさまよう「生の喜び」「命の燃焼」。 4.嘘も隠しも 出久根達郎 著 全5巻 450分  古今の名句に触発されて、人生の喜怒哀楽を軽妙に綴る。俳句専門誌に連載された、生活・人生観を交えたエッセイ60篇。 5.悪霊  中上紀 著  全4巻 360分  人の花は一度だけだ。私の花は、もう咲いたのだろうか?神秘の島・バリの舞踏に魅入られた「私」に起きた奇跡とは?森に響くガムラン、心に流れこんでくる、圧巻の幻視ーめくるめく再生の物語。 6.未練  乃南アサ 著  全6巻 540分   33歳バツイチの独身刑事・音道貴子(おとみち たかこ)。セクハラにも腐乱死体にも慣れたけど、病んだ町が投げかける底知れぬ悪意にだけは、いまだ鉄面皮でいられない。一千万人総犯罪予備軍都市・東京で、いち早く現場に急行する貴子の出くわした6つの不可解な事件とは?「花散る頃の殺人」に続く音道貴子シリーズです。 7.氷雨心中  乃南(のなみ)アサ 著  全1巻 78分  山形の村から神奈川の作り酒屋に出稼ぎにきた敬吾。そこでは若くして死んだ敬吾の祖父の親友であった老人が杜氏をしていた。懸命に働く敬吾の姿が、老人に自分の許婚と親友に起きた悲劇を蘇らせ、米が発酵する蔵で惨劇が繰り返される。 8.花  林真理子 著  全6巻 510分  有名ブランドのプレスとして多忙な日々を送る知華子。彼女は祖母、母がともに芸者であったことに反発を覚え、2人とは距離を置いてきた。そんな時届いた祖母の訃報。不承不承葬儀に出席した彼女に「私の人生」と題した祖母の聞き書きが手渡された。そこに記されていたのは、それぞれ懸命に生きようとした祖母、母の姿と、自分に対する深い愛情だった。 9.笑ってる場合  原田宗典 著  全3巻 215分  笑ってる場合じゃない時ほど実は笑ってる場合なのです。さあ、みなさん、この本を読んで一息入れましょう。どこから読んでも、人生のいろいろにけっこう効くはずです。 10.あかんべえ  宮部みゆき 著  全15巻 1350分  料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく突然抜き身の刀が現れた。成仏できずにいるお化けおどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。なぜおりんにはお化けがみえるのか。調べていくうちに、30年前の恐ろしい事件が浮かび上がる。 11.結婚式  森瑤子 著  全3巻 186分  結婚式の前日、ひとりヨットに乗り込み結婚式を拒絶した男。花嫁の過去を知りぬいて披露宴で道化を演じる男。男を間に妻と母との些細ないさかいなど。「結婚」の前後にいる男と女の愛と欲望のくい違いを軽妙に描く3部作。 〔時代小説〕 12.残り火  北原亞以子 著  全1巻 49分  おしかは居酒屋の真中にいた。話に聞いた通りの醜い容貌だが、着物はさすがに金がかかっている。うしろを通る時にみると、細かい亀甲模様の中にしの字とかの字が交互に入っていた。~爽太捕物帖より~ せんだいメディアテーク tel022-713-4484