録音図書の新刊案内です。
今回の新刊につきましては、２００４年１月５日からの貸出しになります。ご了承ください。
なお、貸出リクエストの際には「12月号新刊案内の～番」と番号でリクエストいただいても結構です。

〔小説・エッセイなど〕
１．椿山課長の七日間　　浅田次郎　著　　全８巻　７２０分
　やり残したことが多すぎる。このまま成仏するわけにはいかない。突然死した中年男・椿山は、美女の肉体を借りて七日間だけ現世に舞い戻った。「自分にできるかぎりの幸せをおいていこう」と冴えない課長だった椿山が大奮闘する。

２．雨あがり　　伊集院静　著　　全１巻　６７分
　中卒で鎌倉の老舗の経師屋（きょうじや）に弟子入りした廣作（こうさく）は、「まずは三年、何があっても辛抱だ」と、教えられる。厳しい修行の日々の中でしだいに大きな愛情や励ましに気づいていく。

３．黄泉がえり　　梶尾真治　著　　全９巻　８１０分
　熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、大人も子供も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか違和感が。喜びながらも戸惑う家族や友人。混乱する行政。そして黄泉がえった当の本人もまた新たな悩みを抱える。彼らに安息の地はあるのか？迫るカウントダウン。

４．あきらめない　　鎌田實（みのる）　著　　全１０巻　９００分
　４２歳のスキルス胃ガンの女性患者は、余命３か月と言われていた。病院のなかのあたたかなふれあい、家族のたえまない励まし、患者の心を大切にする医療がここにある。同著者の作品「がんばらない」続編です。

５．覘き小平次（のぞきこへいじ）　　京極夏彦　著　　全９巻　７５０分
　一日中押入に引きこもり、わずかな隙間から世間をのぞく売れない役者小平次。妻のお塚は一向にその不気味な性癖がおさまらぬ亭主に悪態をつく毎日である。そんなふたりのもとへ、友人で囃子方の安達多九郎（あだち　たくろう）がたずねてくる。禰宜（ねぎ）町の玉川座が、次回の狂言怪談の幽霊役に小平次を抜擢したという。しかしその興行の裏には、ある仕掛けが施されていた。

６．視覚障害者のための情報機器＆サービス２００４　　大活字　編　　全１０巻　９００分
　目の不自由な方の生活に役立つ便利グッズや、パソコンソフト、サービスなどについての最新情報が満載です。また、様々な活動に携わっている方々のエッセイも掲載されています。

７．愛と永遠の青い空　　辻仁成（つじ　ひとなり）　著　　全６巻　５１０分
　元軍人パイロットの周作は、妻に自殺という残酷なかたちで先立たれ、独立したこどもたちにもその頑固な気質ゆえに敬遠されるという孤独な老いの日々を過ごしている。そんな彼に久しぶりに再会した戦友の一人が唐突に持ちかける。「これから真珠湾に行こう」真珠湾攻撃を経験したパイロット三人が５０年後のハワイで愛と生の復活をかけて決行したあるプランとは。

時代小説
８．雷神　　池波正太郎　著　　全１巻　４６分
　小兵衛（こへい）は愛弟子に「なれ合い試合」の許しを求められ、事情を察して許可したが、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになった。対峙した弟子を見て「なれ合い」どころか、力のかぎり闘っても勝てるかどうかと思った...。～剣客商売４より～

９．梅雨の柚の花　　池波正太郎　著　　全１巻　７８分
　大治郎の道場へ二人目の弟子が入門した。熱心に稽古に励む笹野新五郎（ささのしんごろう）をみて田沼家用人（ようじん）の生島次郎太夫（いくしまじろだゆう）はわが事のように喜ぶのだった。～剣客商売７より～

１０．仁三郎（にさぶろう）の顔　　池波正太郎　著　　全１巻　５５分
　冷酷な殺人鬼として手配の仁三郎が、弥七（やしち）の密偵だった佐平（さへい）に復讐するために江戸に戻ってきた。その江戸で、かつて旅先で恩義を受けた大治郎に出会う。二つの顔を持つ男の不気味さを描く。～剣客商売８より～