録音図書の新刊案内 平成18年4月号 録音図書の新刊案内です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「4月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回は、カセットテープ図書を9タイトル紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 [小説・エッセイなど] 1.安房直子コレクションⅠ なくしてしまった魔法の時間 安房直子(あわなおこ) 著  全5巻 450分 安房直子初期作品を中心に「さんしょっ子」「きつねの窓」「空色のゆりいす」など11編。-コレクション1のエッセイで著者が「新しい作品を書く時、一枚の絵を完全に視覚化されたものを、思いうかべます。 そしてこのイメージを、他人の目にもありありと見えるように、言葉を使って、描きあげてみたいという情熱が、わいてくるのです」 (一部略)と述べているように、各作品から、人と動物・自然界との交流の世界が広がります。各集巻末にエッセイ数編。 2.狐笛(こてき)のかなた  上橋菜穂子(うえはしなほこ) 著 全6巻  540分 野火(子狐)と小夜。人の世、あわいの世界、闇の戸・・・。 隣り合うふたつの国の因縁・呪いに巻き込まれながらも、優しい気持ちが命をつなげていく。 3.俳句の見える風景  後藤比奈夫 著  全3巻 270分 月々の風景と、俳句を重ね合わせて綴った名随筆。やさしく深い俳句の話―帯より 4.草莽(そうもう)  郷 静子(ごうしずこ) 著  全7巻 630分 「為すべきことを為さねばならぬ」と父に言い置かれ、「行き倒れ」の身となった5歳の少女。 村の有力者の暖かく深い目が村人の上に、少女の上に。 大地を踏みしめ自然と共生するひとびとの生活。現代にも通じる自立の生き方。 5.火花ー北条民雄(ほうじょうたみお)の生涯  高山文彦 著 全8巻 720分 「人間ではありませんよ。生命です。...ただ、生命だけがぴくぴくと生きているのです。」 北条民雄が癩の悲劇を語ろうとした言葉から、著者が受けたメッセージは 「単純で冷厳な生命肯定の賛歌だった...大宅壮一(おおやそういち)ノンフィクション賞・講談社ノンフィクション賞受賞 6. 日本の神話  松谷みよ子 著 全3巻 270分 古代人たちの豊かな想像力や願い、いのりから生まれた、神々の物語。「国生み」「黄泉比良坂(よもつひらさか)」「天の岩戸」「ヤマタノオロチ」など、19編を収める。 7.神経症の時代 わが内なる森田正馬(もりたまさたけ) 渡辺利夫 著  全5巻 450分 独自の療法「森田療法」を創始して、倉田百三ら多くの神経症者を救った森田正馬の苦闘と壮絶。第5回開高健賞正賞受賞作品。 [時代小説] 8.花の顔(かんばせ) 乙川優三郎(おとかわゆうざぶろう) 著 全1巻 70分 長年の確執の果てに痴呆症になった姑たきに、嫁のさとは孝養を尽くすが、ある時思わず義母を怒鳴りつけてしまう。その後でさとを襲う悔悛の思いは、やがて辛さを是として前向きに生きていこうとする姿勢へと昇華していく。 9.花籠に月を入れて  澤田ふじ子 著 全1巻 56分 塩川五太夫は父の代から寺社町奉行を務め、将来は年寄城代にもなると噂される切れ者だった。だが一人息子の荘太郎はうつけ者という風評があり縁談はなかなかまとまらなかった。奉公人のおみつは、静かに書を読む荘太郎の一面を知っていた。 録音図書の貸し出し申し込み 電話022-713-4484