録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成21年2月号 録音図書の新刊案内とメディアテーク録音図書ライブラリーのご紹介です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「2月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回の新刊案内は、カセットテープ図書を5タイトル、デイジー図書を1タイトル紹介します。続けてメディアテークの録音図書ライブラリーの中から6タイトルご紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 まず、カセットテープ図書から紹介します。 [小説・エッセイなど] 1.柳の下のジンクス(A面)/夢判断(B面)  阿刀田高 著  全1巻 48分 (A面) プロ野球選手の高打率の秘密は...。 (B面) 小さい頃から時々、赤い色の夢を見るという。そしてその夢が実現するというのだが。 2.塩1トンの読書  須賀敦子 著  全4巻 約360分 イタリアでの懐かしい暮らしからの、本の思い出。書評からの、本の紹介。著者の感性・文体を味わうことの出来る読書エッセイ。 3.ユタとふしぎな仲間たち  三浦哲郎 著  全3巻 276分 東京育ちの少年勇太(仲間はユタと呼ぶ)は、東北の山あいの湯ノ花村へ移ってきた。 村の生活になかなか馴染めずにいたが、ふとしたことから座敷わらしたちと出会った。 彼らとの交友のなかで、いつか勇太はたくましく成長していく。 [時代小説] 4.だましゑ歌麿(うたまろ)  高橋克彦 著  全11巻 約990分 江戸の町を高波が襲った夜、人気絵師・喜多川歌麿の恋女房が惨殺された。一方、呉服屋などを狙った押し込み事件が連続して発生。それらの店ではご禁制の品が蓄えられていたという。初めは無関係に見えた二つの事件はやがて結びつき、南町奉行所の同心・仙波一之進(せんばいちのしん)の決死の探索によって恐るべき真相が解明されることに...。傑作時代ミステリー! 5.大休  戸部新十郎 著  全1巻 46分 秘剣シリーズの一篇。幕屋大休が最後に伝えようとした秘剣は。 次に、デイジー図書を1タイトル紹介します。 6.真相  横山秀夫 著  全1枚 約495分 小さな町の会計事務所の所長・篠田信男は十年前に息子を殺人事件で亡くしていた。犯人は十年経っても未だ捕まっていない。半ば諦めかけていたときに犯人逮捕の知らせがついに届いた。しかし、犯人の自供が俄かに信じがたかった信男は、調べていくうちに...。十年経って信男が知る真相とは...?表題作の他、4作の短編小説集。 最後に、メディアテーク録音図書ライブラリーの図書をご紹介します。こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回は「春」をテーマにした図書を6タイトルご案内します。 7.遅い春  伊集院静 著  カセット全1巻 56分 この人とともに生きて行きたいと願う倫子に、消防士の邦夫は「俺は、その時が来た時、躊躇うことがないように生きていたいんです」と、倫子の言葉に心を開こうとしなかった。 8.早春 その他  藤沢周平 著  デイジー全1枚 4時間27分 主流を外れた職場、地方で入婿状態の息子、妻子持ちと交際中の娘。 五年前に妻を亡くし、まだローンの残る建売の家で一人、主人公は自分の役目は終ったと感じている。 そんなある日、娘に再婚を勧められ―。 初老の勤め人の寂寥を描く「早春」。 加えて時代小説二作と、作家晩年の心境をうつしだす随想、エッセイを収録。 9.春朧(はるおぼろ) 上  高橋治 著  デイジー全1枚 7時間33分 岐阜県・長良川河畔で老舗の旅館を営む日野家の嫁、沙衣子は、主婦業に専念していたが、夫が急死したため、素人同然の身で若女将となった。 悩みの種は姑の松乃。伝統や格式にこだわり、客よりも旅館側の都合を優先する松乃の考え方は、沙衣子と相反するものだった。 やがて沙衣子は、理想のもてなしができる旅館を新たにつくろうと決意するが、その道のりはあまりに遠く険しかった。 10.春朧(はるおぼろ) 下  高橋治 著  デイジー全1枚 7時間30分 自分の無力さを痛感した沙衣子は、かつて恋心を抱いた建築家・宗野徹也への想いを蘇らせていた。 その想いが通じたかのように、沙衣子は十数年間、行方知れずだった宗野との再会を果たす。 共に歩む運命を予感した二人は、出会いから長い時を経てようやく結ばれた。 宗野は沙衣子のひたむきな心に動かされ、素晴らしい旅館を築きあげる。 しかし沙衣子は、ある決意を固めていた...。 11.春のソナタ  三田誠広 著  デイジー全1枚 6時間58分 遠山直樹、高校生のバイオリニスト。世界的ピアニスト、父・春樹との幼き日々の至福の共演ベートヴェン「春のソナタ」。 そして再びの第4楽章。美貌のピアニスト・春苗が、奔流のように登場する。 息子は父から、何を受け継ぐのか。 12.プラハの春  春江一也 著  デイジー全1枚 29時間25分 1967年3月、プラハ。 チェコスロバキアは共産主義の抑圧から脱し、経済改革と自由化への気運を高めつつあった。 そのさなか、堀江亮介はビーナスのようなカテリーナ・グレーベと出会った。 だが、亮介は日本国大使館員、カテリーナは東ドイツ人の反体制活動家。 東西対立の最前線の地では、禁断の愛だった―現役外交官が自らの体験をもとに描いた、国際ラブ・ロマン。 録音図書の貸し出し 電話022-713-4484