せんだいメディアテーク



メディアテークの日々の活動をお知らせします。

2008/07/20
「写★新世界」-真夏の夜の競演

 7月19日(土)18時。メディアテーク6階で「写★新世界」展の内覧会が開催されました。コレクターの石原悦郎氏と監修者の港千尋氏のごあいさつの後、展示室内を自由鑑賞。その後、SPレコードの鑑賞会も行われました。SPレコードは1930年代に演奏された力のある指揮者たちの演奏が封印された名盤ぞろいで、石原氏がヨーロッパで収集されたもの。曲目はヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮による交響曲第五番「運命」(ベートーヴェン)、またヘルベルト・フォン・カラヤン指揮による「美しき青きドナウ」(シュトラウス)等が演奏されました。普段聞くことの少なくなったレコードによる演奏に、集まった人々はしばし戸惑いながらも、慣れてくるとリズムをとったり、目を閉じたりしながら、夏の夜のコンサートを楽しんでいました。
 明けて7月20日(日)。この日はメディアテーク7階で、この展覧会の関連企画であるトークショー「History, His story!」が開催されました。この日はカフェと今年から始まったレクチャー・シリーズの初回と言うことで多くの人が集いました。内容は石原氏と港氏による「写★新世界」展の4つの主題となっている都市(パリ、ニューヨーク、東京、上海)での出来事を中心に、作品の買い付けの時の話、また心に残っている作家の話をされました。特にこの為に上海からは写真家でもあり批評家でもある上海復旦大学教授の顧(チョン)氏からの上海の写真文化の現状報告は興味深いものでした。その後、5番チューブの階段を通って再び6階会場へ。石原氏の元に集った写真家による自作の紹介と、SPレコードの鑑賞会の2日目が開催され、3時間に及ぶプログラムではありましたが、最後まで多くの聴衆、観衆の人々で賑わいました。

(Lee)

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  • 2008/07/19
    記者会見の様子(左から石原悦郎氏、柴田敏雄氏
    鷹野隆大氏、藤部明子氏、櫻田宗久氏、顧錚氏、清水有

  • 2008/07/19
    「写★新世界」開会式の様子左から港千尋氏、石原悦郎氏ほか)

  • 2008/07/20
    スタジオ・レクチャー会場の様子

  • 2008/07/20
    自作の解説をする畠山直哉氏(作品向かって左)

  • 2008/07/20
    SPレコードへの想いを語る石原氏、奥は技師の神田氏

  • 2008/07/20
    現代中国の写真文化に関する顧錚氏の発言

  • 2008/07/20
    オープニングに参加した関係者のサイン

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