メディアテークの日々の活動をお知らせします。
2010/03/21
仕事について考える。
3月20日、21日と2日間にかけて、スタジオ・レクチャーvol.3「なんのための仕事?」を開催しました。コーディネーターにお招きしたのは、働き方研究家で、ロングセラーの『自分の仕事をつくる』(昌文社/ちくま文庫)の著者としても知られる西村佳哲さん。西村さんとせんだいメディアテークの出会いは、2004年に実施した「共有と連携のデザイン」にさかのぼります。
今回のお題は「なんのための仕事?」。デザインやものづくりを仕事としている人はたくさんいますし、またその仕事に憧れている人も少なくありません。しかしながら、この仕事がどのように成立しているのか、またその分野で働く喜びはどこにあるのか。そんな問いかけを出発点として、この企画が立ち上がりました。
当日は、西村さんのしなやかなファシリテーションに導かれ、F/style(新潟)の五十嵐恵美さんと星野若菜さん、オプスデザイン(大阪)の神崎恵美子さん、東北大学の本江正茂さん、それぞれの取り組みが紹介されました。
ゲストの話もどれも心に残るものでしたが、今回のレクチャーで特に印象的だったのは、ゲストのお話を聞くだけでなく参加者同士の交流が実現したこと。セッションが終わるたびにゲストも交えて小グループで感想を述べ合ったり、「ワールド・カフェ」というグループワークのスタイルを取り入れることで、他の人の考えを知るとともに、「自分はこんなことを考えていたのか」と自分自身について改めて知る良い機会になったという感想が多く聞かれました。
「デザイン」や「ものづくり」といったことのずっと前に、人と人との関係性を大切に育みながら仕事に向き合っている、西村さんをはじめとするゲストのみなさんの温度が参加者にじわっと浸透していくような、濃密で、なおかつ、心が「ほっ」と温まるような2日間でした。
(T.H.)
2010/03/21
コーディネーターの西村佳哲さん
2010/03/20
F/styleのお二人によるプレゼン
2010/03/20
大勢の、また個性豊かな参加者に恵まれました
2010/03/21
本江正茂さんによるプレゼンテーション
2010/03/21
神崎恵美子さんからは大阪の事例を紹介いただきました
2010/03/21
ワールド・カフェではゲストのみなさんも参加
2010/03/21
熱心にゲストの言葉をメモする
2010/03/20
F/styleやオプスデザインのオリジナル商品は大人気