メディアテークの日々の活動をお知らせします。
2012/07/23
映画を補助線にして今を見つめる
シリーズ上映「映画=ノイズに満ちた世界を注視するための補助線」の第1回として、7月23日(月)に『ドキュメンタリー「プロジェクトFUKUSHIMA!」』の上映をおこないました。
この映画は、昨年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故後、不名誉な形で世界に広まってしまったFUKUSHIMAという言葉をポジティブなものに変えていきたいという思いで始まったプロジェクトFUKUSHIMA!を追ったものです。隣の県のことでありながら、あるいは、同じく被災した地域であるために、ここ仙台では意外にもこれまでくわしく紹介されずにいたこの活動について、ニュースや新聞とは違う角度であらためて考えるためのものとして取り上げられました。
そして、会場には発起人のひとりで音楽家の大友良英さんも駆けつけ、プロジェクト立ち上げから今日にいたるまでの思いやさまざまな人との出会いについてお話しくだいました。
上映後のアンケートには、フェスティバル当日に大勢の人が集まっての演奏を場面に「音楽の力、言葉の力、アートの力に驚いた」という感想や「リアルな福島を感じられた」といった言葉が書かれていたほか、終了後にふるさとへの思いを伝えてくださるかたにもお会いすることができました。
なお、このシリーズは、映画を通じて現在の社会や表現について考えようという趣旨で、仙台で映画や本のイベントに関わる有志によるグループ・幕の人とメディアテークで進めています。次回は10月8日で、上映作品も近日発表する予定です。
(N.O)
2012/07/23
企画の「幕の人」メンバーである菅原睦子さん
2012/07/23
平日の日中にも関わらず多くのかたが見に来てくださいました
2012/07/23
トークゲストの大友良英さん
2012/7/23
力強く話す大友さん