メディアテークの日々の活動をお知らせします。
2015/10/24
レコードとクラブの記録から仙台という地域を垣間見る
レコードやクラブと聞くと、何を思い浮かべますか?
9月26日から1ヵ月にわたり7階ラウンジでは、クラブカルチャーの視点から地域をうかがう『「くろい音楽室」展 レコードレコード』 (宮城アナログ文化協会との協働)が開催されました。
それぞれの地域には絶えず連綿と続いてきた音楽の場があります。その中でも独特なカルチャーを生み出してきたクラブ。しかし、クラブだけに限った話ではなく、音楽イベントはその性質上、人々の記憶としては残っていても、記録として残していくのはなかなか難しく、また、その記憶さえもいつしか曖昧なものとなってしまいます。
そのような実状を踏まえた本展では、過去にクラブでおこなわれたイベントの広報物(チラシなど)や、音楽愛好家が保管していたレコード店の袋などを展示しました。また、東日本大震災を受けて発足した「うぶこえプロジェクト」や大学生が結成した「ブラックカルチャー研究会」なども関連して紹介しました。会期中には、開かれた場で対話をおこなう「考えるテーブル くろい音楽室」も開催し、クラブカルチャーへの溢れ出る想いを参加者の各々が語り、これまでクラブの中だけで語られていたようなエピソードをみんなで共有し、考えるこれまでにない場となりました。
ありそうで無かった、今回の展示。それぞれの展示物やエピソードから、レコードやクラブをよく知る人にも知らない人にも興味をもってもらえたように思います。今後の「くろい音楽室」の活動にご注目ください!
(C.T)
2015/09/26
フライヤーが貼られた正面看板
2015/09/26
多くの関心を集めたレコード屋の袋
2015/10/18
考えるテーブルでのギャラリーツアーの様子
2015/10/24
ミラーボールが回る会場の様子