ドキュメンタリー:あの場所を生きる記憶

上映作品

『阿賀に生きる』 Living on the River Agano
26日(日)12:00/28日(火)16:00

  • 佐藤真監督 Makoto Sato
  • 日本/1992年/115分/16mm/日本語字幕付
  • 新潟水俣病で知られた阿賀野川のほとりに住む人々の生活を、監督をはじめとする7人のスタッフが約3年の歳月を共に暮らしながら描き出した。農業や漁業を営み川とともに生きてきた彼らの生活をみつめながら、自然を壊してきたものの残酷さを静かに訴えかける。

阿賀に生きる

*1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞

『阿賀の記憶』 Memories of Agano
26日(日)15:00/28日(火)19:00

  • 佐藤真監督 Makoto Sato
  • 日本/2004年/55分/16mm/英語字幕付
  • 『阿賀に生きる』から10年。カメラマンの小林茂をはじめ、かつてのスタッフが勢揃いし撮影はスタート。阿賀野川の自然を再びとらえていくなかで直面する事実。撮影時に出会った人々の多くが鬼籍に入り、かつての田んぼは荒地となっていたのだった。しかし、『阿賀に生きる』を撮影した当時の膨大なフィルムも加えられ、2年後に『阿賀の記憶』は完成した。

阿賀の記憶

*6月26日15:00からの『阿賀の記憶』上映後に佐藤真監督によるトークがあります。(託児あり)

『生命(いのち)―希望の贈り物』 Gift of Life
24日(金)19:00/27日(月)16:00

  • 呉乙峰(ウー・イフォン)監督 Wu Yii-feng
  • 台湾/2003年/148分/ビデオ/日本語・英語字幕付
  • 1999年9月21日、台湾で起きたマグニチュード7.3の大地震は死傷者、行方不明者2500人以上を出す大災害となった。震災直後、カメラを携え被災地へ向かった監督は、友人と交わす手紙のやりとりを軸に4年間の撮影を敢行。地震によって肉親を失った家族の悲しみを、年老いて今は施設で暮らす監督の実父との関係とともに描いてく。

生命(いのち)―希望の贈り物

*2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞

『DV2』DV2
24日(金)16:00/27日(月)19:00

  • フレデリック・ワイズマン監督 Frederick Wiseman
  • アメリカ/2002年/160分/16mm/日本語字幕付
  • アメリカの抱えている社会問題を題材に作品を作り続けるフレデリック・ワイズマン。前作の『DV』(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)では被害者、加害者の他、カウンセラーや地元警察の活動をキャメラにおさめたが、今作では法定内でのやりとりを克明に記録。一切のナレーション、解説を排除し、家庭内暴力の実像に迫る。

DV2

写真提供:エース・ジャパン

『鉄西区』West of Tracks
25日(土)11:00

  • 王兵(ワン・ビン)監督 Wang Bing
  • 中国/2003年/545分/ビデオ/日本語・英語字幕付
  • 「工場」「街」「鉄路」という三部構成で描かれた9時間におよぶ長編作品。日本占領中に設立され、後に人口の多い工業地域に変貌していった中国東北部瀋陽にある鉄西区が舞台であり、中国の一時代とそこに生きる人々を見守るように描き出している。

鉄西区

*2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)

『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』
S21, the Khmer Rouge Killing Machine

26日(日)18:00/27日(月)13:00

  • リティー・パニュ監督 Rithy Panh
  • フランス/2002年/101分/ビデオ/日本語・英語字幕付
  • かつての政治犯収容所「S21」。クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者をその場に集め、非人間的で過酷な日々を再現していく。証言で明らかになる真実の数々、対峙する二人のやりとりの迫真性が25年という時を越える。カンボジア生まれである監督の、故国への想いが静かに脈打つ。

S21 クメール・ルージュの虐殺者たち

*2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞

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