マクシム・デュ・カンが史上初の紀行写真集「ヌビア・エジプト・パレスチナ・シリア」
を出版したのは今からおよそ150年前の事です。以来、様々なカメラマンや紀行作家、
旅行者もエジプトの町並みや自然、そこに暮らす人々を写し出してきました。
このたびデュカン展の開催に合わせて、アリアンス・フランセーズ仙台のご協力を頂き、
フランス系スイス人写真家が撮った現代エジプト写真展を開催します。
ジェラルド・ミンコフとミュリエル・オルセンは世界中を旅行し一種の写真日記を付けてきました。
その写真に、フランスでもっとも有名な作家の一人ミシェル・ビュトールのテキストをあわせて写真集を発表しています。
今回は写真集「Le Voyage D'egypte」の中から20点を紹介します。6階で開催中のデュ・カンの見たエジプトと、
現代写真家によるエジプトの空気を見比べてみてはいかがでしょうか。
写真/ジェラルド・ミンコフ、ミュリエル・オルセン
文 /ミシェル・ビュトール