報告記事
2007年8月18日(土)、ガイドツアー「アートしよう」が開催されました。
今回のツアーは、いろいろな色や形を作ること、そしてメディアテークの中でそれらを探して楽しむことが目的です。小学生6名が参加しました。
まずは、7階のスタジオで色と形を自分で作って楽しみます。
赤、青、黄の絵の具を混ぜて好きな色を作り、スポンジの付いたローラーで透明なシートに乗せていきます。
そして、様々な色を乗せたシートの上に黒い画用紙を重ねて30秒間手のひらで擦ります。
そっと画用紙をめくると、絵の具が転写されて絵の出来上がりです。
黒い紙に写された鮮やかな色と形は、まるで夜空に浮かぶ花火のようです。
子どもたちは予想もしない模様や色が次々と出来ていくことに驚きながら楽しんでいました。
たくさんの作品が出来たところで、今度はメディアテークの中のいろいろな色と形を探しに行きます。
6階のフロアでは、床に銀色の丸い形があるのを見つけました。
これは空調装置で、メディアテークの冷房は上からではなく下から出ているのでした。
また、ロビーには赤く複雑な形のメビウスチェアが置いてあります。
「メビウスの輪」のようにひと続きになった椅子には様々な大きさの隙間や斜面がありました。
2階は壁の代わりに白いオーガンジーでスペースを区切ることで、オープンな環境づくりをしています。
1階では、朱色で不思議な形をしている受付のカウンターを見学しました。
受付には手話の出来る職員さんがいる他、音声ガイドのリモコンを貸し出ししており、バリアフリーに対する配慮がなされています。
オープンスクエアの真ん中に建っている透明なチューブは、館内に光を運ぶ役割をしています。
チューブの周りをみんなで手をつないで囲んでみると、9人必要でした。その大きさに子どもたちは驚いていました。
メディアテークの中の色と形探しを終え、7階のスタジオに戻って先ほど描いた絵の仕上げをします。
オイルパステルでサインをして完成です。
お互いの絵を鑑賞し、他の人がつくった面白い形にも興味を示していました。
「宇宙の始まりみたい」、「大胆でいいね」などとお互いに感想を言い合いました。
ツアー終了後はみんな出来上がった作品を色画用紙に包んで、嬉しそうに持ち帰っている姿が印象的でした。
<文・写真 ガイドボランティア 笠松 恵美子>