せんだいメディアテークガイドツアー
面白い、何かを発見したい。
DISCOVER interesting things in guided tours

施設の中をてくてく歩いて ワクワクの種を見つけませんか? メディアテークの“?"探検

面白い、何かを発見したい。
のぞいてみたら ホーッ
やってみたら ワーッ
聞いてみたら へーッ

「smtガイドツアー」は、 ガイドボランティアがメディアテークの特徴や使いこなしかたを利用者の立場からご案内するツアーです。

報告記事

2007年10月20日(土)、ガイドツアー「びっくりで書(Sho)」が開催され、小学生から大人まで11名が参加しました。

このツアーのねらいは、墨や筆で普段使わない書体の文字を描いて遊び、活字(文字)を通してメディアテークの活版印刷工房について知ることです。

会場となった活版印刷工房はメディアテークの地下にあります。普段は入ることが出来ない場所なので、ほとんどの参加者は工房に入るのが初めてでした。
まずは、書道の作品づくりに取りかかります。今回は、書道字典から自分の名前の文字を探して書きます。字典には様々な書体が記載されており、一文字だけで数ページに及ぶものもあります。参加者はいろいろな形に興味津々で、熱心に見入っていました。

字典から好きな書体を選んだ後、用意された材質の違う半紙や色紙に文字を書きます。最初は恐る恐る筆を滑らせていましたが、次第にリズム良く大胆な線を描くようになっていきます。さらに筆の代わりにハガキや段ボールを使うと、予想も出来ない立体的な線が出来上がります。紙に記された様々な線を見て、「すごい」、「面白い」と、感嘆の声を上げながらどんどん作品づくりを進めていきます。お気に入りの作品には、自分の名前の一文字の活字を馬(活字を保管しているケース)から探して押します。バランスの良い場所に赤インクで印を押し、作品の完成です。

作品が乾くまでの間に、活版印刷工房の説明を受けました。印刷技術は情報の発信と受信の方法として長い歴史を持っています。しかし、現在活版印刷を中心に行っている工場はなく、技術だけが残っている状態です。作品に押した活字も落として文字が欠けてしまうと、溶かして作り直すしかありません。ところが、それができる工場も数少ないと聞き、大事にして行かなければいけないと思いました。最先端のイメージが強いメディアテークですが、古くから使われて来た情報伝達技術を保存することにより、新旧のメディアについて考える活動を行っているのです。一同は説明を聞き、感心していました。

最後に、作品の鑑賞会をしました。「駄目だと思わずに色々なものでやってみることが必要だと思った」、「童心に返って楽しかった。イメージと違う思いがけない線が出来て楽しかった」、「学校で書くよりスラスラ書けて楽しかった」、「絵を描いているようで楽しかった」と、どの参加者も満足した様子でした。

<文・写真 ガイドボランティア 笠松 恵美子>

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