せんだいメディアテーク



せんだいメディアテークをもっとよく知るためのさまざまな情報を、 副館長/企画・活動支援室長、佐藤泰がお届けします。

04「3憲法」

エルミタージュ美術館の扉には「身分肩書、刀剣ならびに帽子、野心を持ち込むべからず」など10箇条におよぶ注意書きが掲げられているそうです。18世紀啓蒙思想の影響が色濃く表れたものとされていますが、実はわがメディアテークにも、私たちスタッフのあいだで「3憲法」とよばれているものがあるのです。「1.最新の精神をサービスすること、2.ターミナル(端末)でなくノード(結節点)となること、3.あらゆるバリアから自由であること」。
エルミタージュとはだいぶ趣が異なりますが、開館準備に関わったさまざまな専門家たちのあいだで重ねられた、メディアテークのありかたについての議論の中から生まれたものです。施設が提供する何かを定義するのではなく、利用する人々のあいだでメディアテークが常に最適な状態を維持しつつ時代とともに発展していくための指針が述べられているとも言えます。「3憲法」のそれぞれの具体的意味については次回以降ご紹介します。

(2007/10/01)

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