インタラクティブ・カオス 生体システムの外在化

作家・パネリスト略歴

関口敦仁

IAMAS(情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科)教授。
1958年東京生まれ。
美術家、インタラクティブメディア研究、古典芸術アーカイブ研究。
80年より現在まで展覧会多数開催、主な展覧会は、「作法の遊戯」、「新形而上学のすすめ」、 「液体の幾何学」、「Xデパートメント」、「ファルマコン」、「デジタルバウハウス」など。
近年は経絡を利用した「分離する身体」、片岡との共同制作の脈波を利用した「インタラクティブ・カオス」など、 身体を広義のインタラクティブメディアとして捉え、身体によって無意識に構築される社会と自己との関係などを表現している。

片岡勲人

ATR人間情報科学研究所研修研究員。
1973年岐阜県生まれ。
1998年電子ネットワークの距離感を再認識できる風船を発表。 仏ReedMidemOrganization主催「Milia New Talent Competition」に選出された。
近年、関口と共同で「自己覚知」「言葉や数で表せないこと」をテーマとして、 京都芸術センター・プログラムシード展(2002年3月)で作品発表。
併せて、その制作過程について学術発表している。

津田一郎

北海道大学大学院理学研究科数学専攻教授。
専門は複雑系の数理、特にカオス的力学系と脳の理論的研究、および応用数学、実験数学。
主な著書に「カオス的脳観」 (サイエンス社、1990年) 「複雑系のカオス的シナリオ」 (共著、金子邦彦、津田一郎、朝倉書店、1996年)、 「ダイナミックな脳−カオス的解釈」(岩波書店、2002年)など。

吉岡洋

IAMAS(情報科学芸術大学院大学)教授。
批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)編集長。
テクノロジーと文化を考える著作に「情報と生命―脳・コンピュータ・宇宙」(室井尚と共著、新曜社、1993年)、 「〈思想〉の現在形―複雑系・電脳空間・アフォーダンス」(講談社、1997年)など。
アーティストとの共同制作として「BEACON」(Cスクエア、1999/ICC、2001)など。