活版印刷ワークショップ

smtデザイン講座 活版印刷 ワークショップ 活動記録

活版days vol.5 活版によるカード作り

8月のワークショップは6月に引き続いての初級編。6月がはじめて活字に触れながら活版の基礎を体系的に学んでいく人を対象にしたものですが、今回は運営する側も夏のインターンシップ(施設で働きながら社会勉強をする学生たち)の皆さんで行いました。

参加する側も初めてなら、お世話をする方も初めて。 最初は活字に触ってみることからスタートです。おそるおそる触りながらも慣れてくると自分の名前や興味のある文字を拾ってみたくなります。進行役の小出尚喜さんのエスコートでどんどん興味の深い方向へと進んでいきました。 その後は実際に活字を並べて、インクを練りながら順番を待ちます。

次々と刷り上がってくるポストカードにはじめての小学生参加者は満足げな笑みを浮かべていました。実際に印刷するときのコツは「もうプリントできたかな?」と思う頃に、再度プレスを効かせることです。しかし圧力をかけ過ぎると版の側についていってしまって、ピンセットではぎ取らなくてはなりません。 この微妙なテフート印刷機の技術を10枚程度のポストカードを刷るために一生懸命になりあせをかいた一日でした。

ワークショップ終了後はみんなでsmt活版印刷工房を見学します。職員や実習生達の案内に従って稼働状態で保管されたハイデルベルク印刷機をみたり、活字の棚である「馬」の大きさにしばし見とれていました。

カッパンワークショップ初級編のシステムは誰もがカッパンを通して印刷技術やデザインの仕組みに興味を持ちながら、コミュニティを形成していくことが出来るところにあります。今後もこのシステムを通じてメディアテークではオールドメディアの伝承と保存に努めたいと思います。


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