声、身振り、文字、絵、歌、本、携帯、ビデオ・・・
人が誰かに向かって、なにかを伝え表現しようとするとき、
どのようなメディアを使うにしても、その原点にあるのは「ことば」 です。
2回目を迎えるせんだいメディアテークのシリーズ「ことばの庭」では、
宮城教育大学「五感アートラボ」
研究チームとの共同企画により、能楽を軸に、パントマイム、即興ダンス、語り、コントラバスなど
多様な表現ジャンルの競演を通じて「ことば」のかたちを発見しようとする試みです。
「庭」に見立てたオープンスクエアでそれぞれの表現者たちが出会い、
そこに多くの人々とともに「ことば」の種を蒔いていきます。
―この「庭」に、豊かな「言の葉」が育つことを夢見ながら。
プログラム
■金春安明 能楽への誘い 「能のことば、謡、舞」 2月10日(土)13:30〜16:30(13:00開場)
日本の古典芸能・能楽ではことば(謡)と身体の動き(仕舞)がどのようにかかわって作品を生み出しているのでしょう。
金春流宗家が分かりやすく解き明かすお話と実演の能楽講座です。
出演:金春安明
金春憲和
(1)実演と解説 能面と装束
(2)実演 謡と仕舞
(3)講演 能の謡と舞
(4)質問・交流
■ワークショップ「ことば、こえ、からだ」 2月11日(日)10:00〜16:30 (9:30開場)
第1部 デモンストレーション 出会いと交差(10:00-12:00)
立ち方ひとつ、手の仕草ひとつとっても、能とパントマイム、即興ダンスでは別の身体の使い方をします。
共通のテーマをもとにしたとき、三つの異なるジャンルではどのような表現の違いが生まれるのでしょうか。
出演:
能 謡と仕舞
本屋禎子
太田直道
仙台金春会/
パントマイム
清水きよし/
即興ダンス
里見まり子(ダンス)
早川寿(語り)
溝入敬三(音)
第2部 トークセッション (13:30-14:30)
日本人のことばとからだの表現について、第1部の実演を行ったパフォーマーが簡単な解説とディスカッションをします。
第3部 プラクティス<体験> (14:30-16:30)
フロアで一緒にこえを出し、からだを動かして、自分の五感を再発見します。
(1)静の表情 立つ・座る・構える
(2)動の表情 歩く・廻る・跳ぶ
(3)こえの表情 語る・歌う
(4)からだの表情
「ことばの庭」シリーズの第1回は2006年2月24日〜27日に開催されました。
その際の記録はこちらにまとめられています。
「ことばの庭I 風の筆、たなびく声 沢村澄子+白石かずこ+翠川敬基」