■目次へ ■本文へ

 

せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
http://www.smt.jp/

 

架空の郷土芸能はアーカイブされるのか? 写真

10月16日に1階のオープンスクエアで、「インターネットと市民活動」というテーマで、ワークショップとシンポジウムを開催させてもらった。これは特定非営利活動法人市民コンピュータコミュニケーション研究会(JCAFE)という情報通信支援NPOの草分け的組織が、今年10周年を迎えるにあたって企画したもので、私の所属する特定営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンターとsmtが共催した。JCAFEは、パソコンボランティアではなくて、情報通信支援NPOというあまりなじみがないNPOで、インターネットを市民社会の真に役立つ道具にすること、そのために市民の自発的な行動を支援し、そのネットワークづくりに貢献することを目標に1993年に設立されたNPOである。

せんだい・みやぎNPOセンターは、98年の3月に、「ネットワークは市民活動の生命線 〜情報ボランティアの役割〜」というメディアテークの準備イベントを共催させてもらっているが、それ以来の共同作業だった。そのときは、アメリカのパソコン支援NPO「コンピュメンター」の代表、ベン・ホリン氏の活動が紹介され、紹介者として来日していたフリージャーナリストの岡部一明氏とも知り合った。交流会で名刺を交わした針生英一氏は、今では当センターの理事となり、岡部氏の案内で訪ねたサンフランシスコのNPO「パブリックメディアセンター(PMC)」の活動に魅せられた紅邑晶子理事と共に、NPOの広報力サポートのための「VOICE OF NPO PROJECT」を立ち上げている。

そんな縁はあるが、この4年間、仙台市より管理・運営を受託している仙台市市民活動サポートセンターを、市民活動支援の施設として価値あるものにするために力をそそいできたため、新しくできたsmtには、それほど足が向かなかった。実際、サポートセンターを利用している市民活動団体の方々も、意外にsmtを利用していないらしい。かたや築35年以上の骨董建築、かたや世界的に有名な現代建築という対比や、サポートセンターに来るような格好ではメディアテークには行けないわ、などという「おしゃれ対普段着」という対比もあるらしい。それではあまりにもったいないと、この3月にも広報関係の講座に使わせてもらったりして、いろいろ接近戦を試みているところで、これからのsmtから繰り出されるはずの技が楽しみである。