メッセージ/ことばの扉をひらく
水嶋一江ワークショップ&ミニコンサート
『ストリングラフィ in smt』

紙コップと絹糸を用いて糸電話の原理を応用した楽器、
それが「ストリングラフィ」です。

せんだいメディアテークの開館記念イベントのひとつとして、
世界でただひとつのストリングラフィの演奏家グループのリーダーであり、
楽器の考案者である水島一江氏の糸電話楽器のワークショップと
ミニコンサートを行いました。

午後1時30分からのワークショップの部では、事前申し込みをした24人の参加者が集まりました。
午後5時からのコンサートでは約300人がストリングラフィの音色を楽しみました。

ワークショップ

  1. デモンストレーション
    水嶋さん(ソプラノ)、井上さん(アルト)、篠原さん(ベース)の3人が「もののけ姫」を演奏してみます
    絹糸と紙コップで、こんな演奏ができるの??と参加者はびっくり。
  2. みんなで音を出してみよう
    音をだしてみる様子
    壁に作られた糸電話楽器をみんなで触って音をだしてみます。
  3. いろいろな音色に挑戦
    「ストリングラフィ」は、実にさまざまな音色が出ます。
    鳥のさえずり、蛙の鳴き声、森の音・・・
    やってみると意外と簡単にできました。
  4. アンサンブルと参加者の合奏
    水嶋さんと子供 参加者4人
    参加者が数人で伴奏をし、水嶋さんたちがメロディーラインを弾きます。
    「戦場のメリークリスマス」だって弾けたよ!
  5. ストリングラフィの仕組み
    仕組み コップ 仕組みを覗く様子1 仕組みを覗く様子2
    この楽器はどういう仕組みになっているのでしょう?
    コップの底に穴を空け、絹糸とボタンを通し、固定します。
    コップの中に小豆をたくさん入れて、絹糸を引っ張ってみると・・・
    中はどうなっちゃうのかな・・・?
  6. 音階の出る仕組み
    どうしてただのコップと糸なのに、音階まで表現できるのでしょう。
    実際に楽器を触りながらわかりやすく教えてもらいました。
  7. きらきら星
    きらきら星1 きらきら星2 きらきら星3
    6本の弦で「きらきら星」を演奏してみましょう。
    グループに分かれて、私は「ど」、僕は「れ」・・・
    どのグループも上手でしたね。
  8. ストリングラフィを作ってみよう
    制作の様子 うまくできるかな… 制作の様子 ボタンに絹糸を通す 制作の様子 音が鳴った!
    楽器の仕組みも演奏の仕方も完全マスター!したところで、 持ち寄ったリサイクル用品でストリングラフィをつくってみます。
    海苔の空き缶、ポテトチップの空き缶、ペットボトルなどなど。
    スピーカーの役目を果たすコップの部分が違う素材だと、いろいろ違った音になりますね。

ミニコンサートの部

観客のみなさん
17:00から1階オープンスクエアで開かれた入場無料のミニコンサートには、ワークショップの参加者、 図書館帰りやお仕事帰りのみなさん、5・6階の展示を見に来たみなさん、などたくさんの方々が集まりました。
164席の椅子は満席、立ち見のみなさんも常時約100名ほど、びっしりプラザを埋め尽くしました。

演奏

3人の演奏者
水嶋一江、井上丸、篠原元子

プログラム

演奏者水嶋さん
春    作曲:ビバルディ
イエスタデイ    作曲:ポール・マッカートニー
あんたがたどこさ    手まり歌
もののけ姫    作曲:久石譲
英国庭園式殺人事件・コックと泥棒その妻と愛人    作曲:マイケル・ナイマン
戦場のメリークリスマス    作曲:坂本龍一
お祭りマンボ    作曲:原六郎
赤トンボ    作曲:山田耕筰

アンコール

演奏者水嶋さん
カノン    作曲:パッヘルベル

観客のみなさん
約1時間のコンサート終了後、ワークショップで使ったストリングラフィを触り、コンサートを聴いたみなさんも、 その音の仕組みに驚いていました。

ストリングラフィの今後の予定は、 スタジオ・イヴのホームページに掲載されています。
http://www02.so-net.ne.jp/~steve/

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