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スタジオシアターイベント
建築をめぐる映画特集

2月10日(土) 上映+レクチャー
「建築と映画」鈴木明氏(建築都市ワークショップ代表)

2月10日に開催された、上映とレクチャーの様子は こちらです。

20世紀を通じて建築と都市は数々の映画の舞台となりました。 今回は2人の監督による建築をめぐる映画をご紹介します。 建築をめぐる映画特集の画像

「ル・コルビュジェ」(3部構成)

ジャック・バルサック監督 1987年 フランス 57・53・66分
20世紀最大の建築家、ル・コルビュジェ自身が振りかえる戦いに満ちた生涯。 未編集で残されていたインタビュ−や映像を縦糸に、画家、彫刻家、著作家、建築家、都市計画家として遺した 膨大な作品を紹介します。
建築伝記映画の原点。

「シャルロット・ペリアン−20世紀住宅の創造−」

ジャック・バルサック監督 1986年 フランス 60分
昨年亡くなったインテリアデザイナーであり建築家のシャルロット・ペリアンの作品と思想。
デザイン学校を出たばかりの彼女はル・コルビュジェに出会い、インテリアと家具を手がけるパートナーになりました。
彼女は問いつづけます、モダンインテリアとは?家具デザインとは?

「ミース・ファン・デル・ローエ」(英語版)

マイケル・ブラックウッド監督 1986年 アメリカ 58分
ル・コルビュジェとともに20世紀建築家の3巨匠の一人にあげられるミース。
ベルリンでペーター・ベーレンスの下、近代建築に目覚めたミースは、ガラスのスカイスクレーパーを構想し、 一躍近代主義建築のリーダーになりました。

「ラルフ・アースキン」(英語版)

マイケル・ブラックウッド監督 1988年 アメリカ 58分
スウェーデンの建築家、ラルフ・アースキンは雪の雑木林の中、夫婦でクロスカントリーに興じ、夏はヨットを仕事場とする。 建築と風土が共存し、地に足がついた住宅から都市まで連続したデザインが、今でも可能なことを証明しました。

「ロバート・ヴェンチューリとデニス・スコット・ブラウン」(英語版)

マイケル・ブラックウッド監督 1988年 アメリカ 58分
ヴェンチューリとスコット・ブラウン夫妻の著書「建築の複合と対立」(1966年) は近代建築が拠って立つ機能主義や合理主義の欺瞞を暴きだしました。 モダン建築のシンプルさや一貫性に替わって、複合性や混沌性、曖昧性こそが、現代建築に必須であると考えたのです。

「ビヨンド・ユートピア 変貌するアメリカ建築」(英語版)

マイケル・ブラックウッド監督 1984年 アメリカ 58分
アメリカ建築界のドン、フィリップ・ジョンソンは、建築家からポストモダニズムの可能性を聞きだします。 バブル経済絶頂期に世界の都市を席巻した建築思想を今、見なおしてみましょう。

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