ワークショップの様子

現在、多くの写真に関わる人にとってはもっとも大きなテーマと言える「デジタルとアナログ」に注目し、講座を開催しました。今回は、写真家小林のりお氏と写真評論家飯沢耕太郎氏による写真のワークショップ。フォトゼミ受講生は自宅のキッチンをテーマに、各自デジタルカメラを使って撮影。
作品を5点を制作して提出していただき、その作品をスライドショーとして、お二人に講評して頂きました。

フォトゼミ生の作品は実に多様で、集まったそれぞれの受講生からは撮影の技法や機材の種類など多くの質問の手が上がりました。また小林のりお氏のこれまでの自作品の紹介をしていただくスライドトークショーでは、小林氏の作品が大スクリーンに写し出される度に深い感嘆の声が上がりました。

また、午後からは記念トークショーも開催。トークショーでは飯沢耕太郎氏との掛け合いで現在のデジタル写真(飯沢氏の言葉ではデジグラフィ)とアナログ写真(フォトグラフィ)の行方を切り口に、様々なお話をされました。

終了間際にも、お集まりの聴講者からの質問が次々と出され、それをきっかけに相互の意見の盛り上がりを見せかけた時点で、あいにくの時間切れとなって しまいました。そのあたりの「仕切り」等に関しては、コーディネータ役である実行委員の責任でもあり、残念にも思いますが、しかしそこを今後の課題としながら、回を重ね、より多くの作品や作家に触れることにより、一層のsmtならではの「場」に近づいていきたいと考えています。

一日中、デジタルとアナログについて考え続けて下さったフォトゼミ生のみなさん、また機材提供を頂きましたキヤノン様、そして何よりもご多忙の中熱心なご指導を頂きました講師の先生方、ご協力ありがとうございました。

フォトレポート