報告 2015年07月06日更新

開催報告:シネバトル わたしのイチ押し映画(シネ)はコレよ!Vol.8


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映画のいろいろな見方や楽しみ方を、参加者全員で発見していくシネバトル。今年最初となるVol.8にも個性豊かなプレゼンターが集合、ご自身のイチ押し映画をそれぞれの語り口で紹介してくださいました(ついでに言うと司会者も変わりました。このブログを書いているせんだいメディアテークの服部です。よろしくお願いします!)。

最初のプレゼンターは服部佳子さん。「プリシラ(監督:ステファン・エリオット 1994年オーストラリア)」を紹介。アカデミー衣装デザイン賞を受賞した本作を、衣装の素晴らしさから人間ドラマやサウンドトラックの聞き所まで、ほぼぴったり3分でプレゼンテーション。

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2人目のプレゼンターは川崎光克さん。「ラブ&ポップ(監督:庵野秀明 1998年日本)」を紹介。手書きのイラストを駆使した「見て楽しい」プレゼンテーションを披露。イラストだけでなく、会場からの質問に答えたラストシーンの説明も熱がこもっていました。ちなみにこの川崎さんの手書きイラスト、終了後に他のプレゼンターからも「もう1回ちゃんと見せて!」と大人気でした。

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「ラブ&ポップ」を紹介するのに
「エヴァンゲリオン」から「風立ちぬ」まで経由。
さてそれら作品の共通点は??


3人目のプレゼンターは齋藤久美さん。「バーディ(監督:アラン・パーカー 1984年アメリカ)を紹介。淀みなくあらすじ、見どころをお話しされましたが、ところどころに思い入れがこもった部分もちゃんと伝わる語り口。

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4人目のプレゼンターは田中千秋さん。「スティング(監督:ジョージ・ロイ・ヒル 1973年アメリカ)」を紹介。ご自身のピアノ演奏の経験から音楽を軸に語ってくださいました。テーマ曲にとして有名な「ジ・エンターテイナー」をスキャットで紹介もしてくださいました。

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会場に集まったオーディエンスのみなさんも熱心に聴いてくださいました。プレゼンターを見つめるキラキラした目が素敵です。ツボを心得た質問がいくつも寄せられ、質疑応答の時間も有効に生きる作品紹介になりました。

プレゼンテーションが終わるとさっそく投票と集計です。投票の結果、Vol.8の金賞は「バーディ」を紹介された齋藤久美さんに決定!!実はとても緊張されていたそうですが、冷静と情熱の間をうまく縫って見事金賞を射止められました。実は銀賞は同票数。「プリシラ」の服部さんと「スティング」の田中さんのおふたりが銀賞となりました。おめでとうございます! 金賞、銀賞の方は来年2月に予定されている「グランドチャンピオン大会」への出場権も同時に付与されます。真冬にさらに熱い戦いが期待できそうですね!

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齋藤さん金賞受賞の喜びのスピーチ。破顔一笑、ですね

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銀賞のおふたり。田中さんと服部さん

終了後、あるオーディエンスの方から「どんな紹介をすると金賞を取れるんですか?」という質問をいただきました。それねー、難しいんですよねー。大まかな傾向としてはあらすじを一生懸命紹介すると時間が足りなくなり、ものすごく好きな場面のことや、どうしてこの映画を好きなのかとか、作品の影響でこんなことがあったなんてことを充分にお伝えできないことはあるようです。でもシネバトルの面白味のひとつは「映画を通して人が見える」というのは確実にあります。訥々(とつとつ)とした口調でも、流ちょうな口調でも、自分らしくお話しするのがいちばんオーディエンスの心に響くのではないでしょうか。

もちろん投票するオーディエンスもまた人也。シネバトルは映画を通じた人と人の交流であって、プレゼンターとオーディエンスが一体となるシネバトルはまさに生き物なのだな!と実感した担当初日でありました。次回は8月25日火曜日。引き続きプレゼンターの応募も受付中です。ご参加をお待ちしております。 ではごきげんよう。


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