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プロジェクトリスト | くろい音楽室

2015年10月18日更新 第6回「センダイ クラブアーカイブ ―これまでとこれから―」レポート

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これまで5回にわたって開催してきた考えるテーブル「くろい音楽室」。その報告展として開催した「くろい音楽室展 レコードレコード」の関連イベントとして、第6回 考えるテーブル「センダイ クラブアーカイブ ―これまでとこれから―」をテーマに開催しました。

これまで、テーマと関連する音楽を紹介しながら、参加者と共に対話を行ってきましたが、今回は「くろい音楽室展」と関連付け、仙台のクラブにおけるアーカイブから、これまでとこれからをテーマにしました。前半はギャラリーツアーのように展示会場を巡り、後半は、いつものように来場者の皆さんたちとのトークセッションを行いました。

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モデレーター:濱田(宮城アナログ文化協会)
司会:高橋(DJ)
パネリスト:大谷(クラブオーナー/SHAFT)、貴田(デザイナー/LIFE8)、佐藤(音楽家/一般社団法人 Ikizen)、鈴木(DJ/ブラックカルチャー研究会)、ハイロック(DJ/赤べこレコーズ)、佐藤(DJ/SOUL ON TOP

今回は、当日、パネリストとして参加してくださった佐藤さんが書いてくれたレポートをご紹介させていただきます。



僕は、今回の考えるテーブルの中で、自分の知りうる限りの当時のエピソードをお話させて頂きました。

〈クラブカルチャー〉という言葉は自分もライター業をやる上で、よく使ってきた言葉でしたが、何をもってして〈クラブカルチャー〉かを、自分の言葉で定義できないまま使ってきた気がします。中央のメディアの受け売りできていたのかも。今回のこの企画展示で展示されているフライヤーを眺めると22年分のパーティ・ローム層が一気にでてきた感じで、はじめて"仙台"という土地の〈クラブカルチャー〉を言葉であらわせるんじゃないか。そんな気がしました。

他のパネリストのエピソードでは、貴田さんのデザイナー視点からのフライヤー解説は、デザインという行為への愛にあふれていたし。佐藤さんのレコード袋の展示からは、レコードショップには昼の社交場、情報交換の場としての機能があったことも思い出し、なにより、あの自分の足で歩いて、自分のほしいレコードを見つけて、値段と葛藤しながらほしいレコードを買えたときの満足感とか、自分が今や忘れかけてきている感覚なども思い出したり。ハイロック、高橋さんのディガーとしての視点、地方のDJならではの願望だったレコ袋がほしいがためのDMR、CISCO通販など感想はもう書ききれない感じでしょうか。

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刺さった言葉もあり、鈴木さんの「過去の記録がいくらあっても、私がその記憶にたどり着くのは不可能。それがあったのかなかったのか本当のところは分からない」という言葉と、SHAFT大谷さんの「自分は普通にこの仕事を選んで仕事を続けているので、(クラブを)守らなきゃいけないと言われるのにも違和感もある。お客さんの笑顔を見たいという気持ちでクラブという場を運営しているので、それはどの仕事でも変わらないのではないのか」という言葉とか。

展示だけを見ると普通に思えるかもしれませんが、なによりもこの事業は仙台市の公共施設である、せんだいメディアテークで行われているというのが、やはりほかの土地にはない事なのではないかと一番思えたりしました。一重にそれは濱田さんが考えて動いているからこそできている事なんだけど。"開かれた場所で、音楽の話をする"という「くろい音楽室」のコンセプトは、これからもっと重要な意味を持つと僕は思っています。

開演前、今回の展示における記録物の収集において、たいへんお力添えをいただいた河田さんのご両親が会場を訪れ、河田さんの出演したパーティのフライヤーの写真を撮りながら「こうやって、皆さんの心の中で息子はまだ生きているんですね」と言ってもらえた言葉もまたアーカイブすることの意義を考える言葉であったり。

とにかくまだまだ考えていこうと思った次第。無形のパーティという記憶にしか残らないものを、記録してゆくために。パーティの数だけ、人それぞれに大事にしていきたい思い出や感情があると思います。

佐藤大樹(一般社団法人 Ikizen)



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▲来場者から寄せられた声