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プロジェクトリスト | 記録と想起・イメージの家を歩く

2014年11月27日更新 ギャラリーツアー 第2回

2014年11月23日にギャラリーツアー第2回を開催しました。

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第2回目のツアーのホストは、左から参加作家の川村智美さんと岩崎孝正さん、メディアテーク学芸員の清水建人です。
今回は写真を多めに、「イメージの家を歩く」ようにご紹介したいと思います。

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▲岩崎孝正さんの部屋では、ご本人に作品の紹介をして頂きました。岩崎さんは実はカメラで記録したり、映像編集するのは初めてで、わすれン!に参加しながら映像をまとめていきました。
今回出展して頂いているのは『福田十二神楽』という作品で、福島県相馬郡新地町の五月のお祭りを撮影しています。八人の子供たちが十二の演目を舞う神楽で、教えている先生は高校生から大学生くらいまでの地元の若手だそうです。震災や津波、原発というたくさんの課題をかかえるこの土地に暮らす人々の姿を「被災者」としてではなく、ここに生き暮らす姿と文化の一端でも伝えることができたらとカメラを回したそうです。

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▲川村智美さんの部屋は三部屋連なる台所です。この部屋には日記や戸棚に並べられた写真、音などの記録がさりげなく紹介されています。川村さんは震災以前から過程の記録としてスナップ写真を撮影していたそうです。しかし、家族はそれが運動会などのイベントの記録や記念写真でもないので、日常を撮影していくことの理解を得られなかったそうです。ところが、震災の後、父親から「カメラを持っているんだったら、今を撮っておかなくてはいけない」と、記録することを後押しされたそうです。これまでは何気なくとっていた記録が、あらためて家族や暮らしと対峙するときに大切なものになると実感し、記録をするという行為が、次を思考させてくれるとも語っていました。

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▲「なぜ震災の記録をこのような日常空間に展示していったのか?」という1回目のツアーで投げかけられた問いについて清水建人から次のように語られました。
美術館やギャラリーなどの展示空間は「抽象的な空間」として予め設定されているし、そこに展示される作品も基本的には抽象化されたものである。しかし今回の震災のような出来事は簡単に抽象化できるものではない大きな事象です。ですから、作品を制作する側も、それを提示する側も安易な抽象化をできるだけ避けつつ、展示空間をできるだけ日常空間に近づけて、日常の感覚を持ったままさまざまな記録を観て頂きたいと考えています。


次回のギャラリーツアーは12月7日(日)14:00-16:00で開催します。
こちらよりお申し込みの上、ぜひご参加ください。