せんだいアートアニュアル2003

Drawing Box 2003

【写真】作品画像

作家

幸聖(コウセイ)

材質

BOX部分:木材、アクリル板、Drawing部分:紙、水彩(アクリル)、ろう

作品説明

インタラクティブ(相互作用)とは芸術作品と鑑賞者が対話しながら作品制作してゆく、あるいは、観客が何らかの形で参加する事によってはじめて作品としての芸術性が成立するわけである。誰もが体験出来る現場をつくりだし、そこに参加できるようにすれば何らかの相互作用的な関係が生まれてくるのかもしれない。今回の作品は、誰もが佇むことのできる箱の中にドローイングを敷き詰めたもの。これは、身近な自然(野原や河原等を設定現場としたもの)の自然観考察と自己の内面的なものとの関わりを表現したもの。そして、「風景の考察」という言葉にも置き換えられる。この「風景の考察」とは何かというと、自分の恣意性と主観性によって捉えられている視点を確認し、それらの捉えている領域を平面的に置き換える事。つまり、風景の中に見られる時間と空間の変化を覗いて見るということである。そして、この「覗き方」とは、設定された枠組みの中で「個人として表現できるもの」への還元以外の何ものでもない。