せんだいアートアニュアル2003

箱の家

【写真】作品画像

作家

加藤七生

材質

陶土(信楽土)

作品説明

私はふだん、工芸という自分の表現分野で「おうち」というものを制作しています。誰にでもどんなかたちでも存在する「おうち」。その基本となるかたちは常に人を包む箱であり、人の数だけいろいろなかたちや表情があるのではないでしょうか?基本となる箱(cube)のかたちをとる事で、誰もが持っている「おうち」のかたちへの懐かしさや安心感、また不安感や孤独感を私の作品を見てくれる人と共有できたらという想いで箱(cube)を基本とした家のかたちを制作し続けてきました。今回はこういう想いをふまえた上で、自身のテーマと「かくれ家」というこのコンペでのテーマを自分なりのバランスで組み合わせ、そうしたさまざまな安心感であったり不安感を3つの異なったかたちの家で表現してみました。この3つの家は「わたし」の家であり、また見る人全てを対象とした「わたしのかくれ家」であると考えています。