せんだいアートアニュアル2003

ネガティブ賛美

【写真】作品画像

作家

田中りせる

材質

キャンバス、パステル、アクリル絵具

作品説明

“暗い美しさ”ぞくに耽美やゴシックとよばれるものに私はシンパシーを感じます。私がこの魅力のとりこになったのは幼少の頃だと思います。幼稚園児のぶんざいで私は夜な夜なTVで放送される洋画に夢中で、その中でもとりわけ好きだったのは「ドラキュラ」や「エクソシスト」、「オーメン」といったゴシック寄りのホラーでした。(そのくせ夜はトイレに行けなかったのですが…)悪者としての魅力、存在感の大きさにくらくらしましたし、(映画の)マネをして親におこられたりしてました(笑)もちろん現実の悪はNO!ですが。いわゆる「ネガティブ」なものに魅力を感じるのは現在もかわっていません。作品もつねに「ネガティブ」な主題やキャラクターを使いながら、いかに、その魅力をひきだすか、伝えるかにかけています。それがナチュラルボーンゴシック(あるいはネガティブ)であることのあかし…というと大ゲサですが、少しでもその良さ(良さなんてあるのか?)を多くの人に伝えたいと考えて制作しております。(メイワクでしょうけれども)だってそれが私にとっての安心できる表現、居場所、幼少より慣れ親しんできた世界なんですから…。