出品作品情報
[47] 室戸岬盛夏
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- 作家名
- 我妻則義
- 展示フロア
- 5階
- 素材、材料
- 洋画(油彩)
- サイズ
- F80、額のサイズ(縦164×横130.4)
- 作品の説明
- 『室戸岬』は班レイ岩等からなる標高100〜120mに達する数段の海岸段丘で激しい海食により奇岩、奇勝を形成、室戸阿南海岸国立公園の中心をなす景勝地である。室戸岬は太平洋に思いっきり、鋭角に突き出た岬である。V字に描く約48kmの海岸線の大部分は国定公園に指定されている。遊歩道近くにまで押し寄せる波は、砕け散る外洋の荒波で、岩礁の間に茂るアコウやアオギリなどの木々には伸びやかさがなく、ねじまがり、こびりつくように生えている。これも自然の厳しさか。室戸岬は、例年台風の通り道になっているのだ。1934(昭和9)年9月21日の室戸台風(912hpaの世界最大の台風)では列車さえ、転覆したという。今日のスケッチのたびは快晴。沖合いの海原は穏やかだ。それにしても灯台はどこにあるのだろう。今まさに岬の先端に来ているのだが、灯台が見当たらない。あれくれた岩礁に上って辺りを見回し、さらに後ろを振り返り見上げると、あった・・・。緑の山のてっぺんに室戸岬灯台が立っていた。灯台は今までじっと私を見下ろしていたのだ。私は波風が刻んだ室戸岬の最先端の険しい岩礁に灌木のようにしがみつきながら待望の室戸岬灯台を眺め、自然美にあふれる風景を夢中でスケッチをした。(2001年夏のスケッチの旅の思い出の日記より)2001年夏のスケッチ『室戸岬盛夏』を原画として今回の油彩を制作した。
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