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2005年に幕を閉じた「中世の里 なみおか映画祭」から生まれたなみおかシネマテークに所蔵されている映画10作品を3回にわたり上映します。
5月は、フレデリック・ワイズマン(Frederick Wiseman。1930年 アメリカ生まれ)の4作品を上映します。『チチカット・フォーリーズ』(1967年)を初監督後、年に1本のペースでコンスタントに作品を発表し、現在までに30本を越える作品を残しています。裁判所や病院、学校等、現代社会の制度化された場所を、ナレーションやテロップなど一切の説明を排除した作風で見つめ続けています。

作品紹介

プログラムa|シナイ半島監視団 Sinai Field Mission
監督:フレデリック・ワイズマン/アメリカ/1978年/127分/モノクロ/16mm
シナイ半島の緩衝地帯、エジプトとイスラエルの狭間で監視任務を遂行している米軍小隊。見回りをする以外大して仕事のない彼らの日常から「もうひとつのアメリカ」が確かに存在することを確信させる。全編をとおして広大にひろがる砂漠が描かれているが、被写体はそのわずかな一点として映し出されている。
プログラムb|肉 Meat
監督:フレデリック・ワイズマン/アメリカ/1976年/113分/モノクロ/16mm
牧場から巨大精肉工場に運ばれた「牛」が「肉」として製品化され、市場に届けられるまでの流れを記録していく。細分化された解体作業、機械的で正確に進行する過程が、映像と編集のリズムによってみごとに表現されている。
プログラムc|霊長類 Primate
監督:フレデリック・ワイズマン/アメリカ/1974年/105分/モノクロ/16mm
霊長類研究所で撮影された本作は、幼い猿を対象にした生物医学、行動学研究について映し出される。しかし、その研究目的や意義についての説明はなされないまま映画は続く。苦しむ猿のクローズアップを多様するなど、ワイズマン作品にはめずらしく批判的な意思を感じとれる作品となっている。
プログラムd|少年裁判所 Juvenile Court
監督:フレデリック・ワイズマン/アメリカ/1973年/144分/モノクロ/16mm
政府の管轄にある少年裁判所での、罪を犯した少年たちの生活が記録されている。裁判官や検察側、少年側に立つ弁護士までが、膨大にある日々の業務として裁判をこなしていく様をキャメラは冷静に見つめる。そこにある不安な少年達の表情が印象的に残る作品。

スタジオ・プレビュー

今月はありません。



会期・会場

せんだいメディアテーク
7階スタジオシアター

5月19日(金)
11:00 プログラムa
13:30 プログラムb
16:00 プログラムc
19:00 プログラムd
5月20日(土)
10:00 プログラムd
13:00 プログラムc
15:30 プログラムb
18:00 プログラムa

入場方法

入場料は1プログラムにつき一般1000円、学生以下800円。当日受付にてお支払いください。
豊齢手帳・障害者手帳等をお持ちの方は半額となります。
各回入替制(定員180名)。開場は上映の15分前を予定しています。
やむを得ない事情により企画内容の変更、および、入場の制限をさせて頂く場合がありますのでご了承ください。

託児サービス

上映時に、1歳半から未就学児までの託児サービスがあります(おやつ代200円が必要)。往復はがき又は電子メール、FAXに、希望日時、住所、氏名、電話番号、お子様の氏名、年齢(月齢まで)、を記入のうえ5月9日(火)(必着)までに「月例上映会託児担当」までお申込下さい。

主催:せんだいメディアテーク
協力:なみおかシネマテーク

〒980-0821 せんだいメディアテーク
宮城県仙台市青葉区春日町2-1
tel:022-713-3171 fax:022-713-4485
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