せんだいメディアテーク月例上映会

花よりもなほ[音声解説・日本語字幕つき上映]2007年度スケジュール

6月のせんだいメディアテーク月例上映会は、現代のタイを代表し、映画・現代美術の両面から国際的に高い評価を得ているアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の特集です。

主催:せんだいメディアテーク
フィルム提供:国際交流基金 /(財)国際文化交流推進協会(エースジャパン)/ コミュニティシネマ支援センター / 山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会 / Tomo Suzuki Japan

せんだいメディアテーク7Fスタジオシアター

  • 6月23日[土]
    16:00 - 真昼の不思議な物体
    18:30 - トロピカル・マラディ

  • 6月24日[日]
    13:30 - 世紀の光
    16:00 - アイアン・プッシーの大冒険
    18:30 - ブリスフリー・ユアーズ

スケジュール情報はここまでです。

  • 1プログラム:一般1000円/学生割引800円(当日受付にて販売)
    5枚綴り回数券:3000円(ナディッフビスで前売取扱)

チケット情報はここまでです。

About Film

真昼の不思議な物体  Mysterious Object at Noon
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン/83分/35mm/1:1.85/タイ/2000年
アピチャッポン自身がタイの国中を旅するなかで、出会った人たちに物語を紡いでもらう。彼らが語る「不思議な物体」の物語には、タイの人々の現実とファンタジーがとけこんでいる。
*全州国際映画祭グランプリ、山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナルコンペティション優秀賞・NETPAC特別賞ほか受賞


ブリスフリー・ユアーズ  Blissfully Yours
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン/125分/35mm/1:1.85/タイ/2002年
ミャンマーからの不法移民たちが国境近くの森で過ごす自由な時間。フィクションではあるが役者はみなアマチュアで、彼らの生と物語は重なっていく。
*カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ、東京フィルメックス最優秀賞作品賞ほか受賞
フィルム・写真提供:国際交流基金


アイアン・プッシーの大冒険  The Adventures of Iron Pussy
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン、マイケル・シャオワナーサイ/90分/ビデオ/1:1.37/タイ/2003年
タイのアーティスト、マイケル・シャオワナーサイが扮する女装の麗人?アイアン・プッシーが歌い踊るタイ式ウエスタン・ミュージカル。映画に現代美術、サブカルチャーまでが混在する奇妙な世界観に圧倒。
フィルム・写真提供:国際交流基金


トロピカル・マラディ  Tropical Malady
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン/118分/35mm/1:1.85/タイ、フランス、イタリア、ドイツ/2004年
アピチャッポンが得意とする森の中。愛し合う二人の青年の日常から、牛が次々と殺されている事件へ奇怪な様相を見せる不思議な展開。カンヌ国際映画祭で賛否両論となりつつも審査員賞を受賞した問題作。
*カンヌ国際映画祭審査員賞、東京フィルメックス最優秀作品賞受賞


世紀の光  syndromes and a Century
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン/105分/35mm/1:1.85/タイ、フランス、オーストリア/2006年
「トロピカル・マラディ」と同様、前後ふたつのパートで構成される物語。田舎の小さな病院で交わされる医師の会話。そして後半では都会の病院で物語は立ち上がる。輪廻転生とも思える登場人物たちの営みを独特のリズムでとらえた作品。
フィルム提供:Tomo Suzuki Japan


Profile

アピッチャッポン・ウィーラセタクン  Apichatpong Weerasewthakul
1970年タイ生まれ。建築学を専攻したあと、シカゴ芸術大学で映画を学ぶ。1990年代に入り映像製作をはじめ、1999年には自らの映画製作会社「キック・ザ・マシーン」を設立。『真昼の不思議な物体』を発表し、その後もフィクションとドキュメンタリーの境界をゆるがし、映画の可能性を追求する作品を作り続けている。