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いま、貞山運河を考える

2011年 第1回

■ 日時:2011 年 7 月 6 日(水)18:00−19:30
■ 会場:せんだいメディアテーク 1f オープンスクエア

■ コーディネーター:

    上原啓五(作庭舎)
    本江正茂(東北大学大学院工学研究科 都市・建築デザイン学講座 准教授)

■ 参加無料、申込不要、直接会場へ

■ 問合せ:せんだいメディアテーク

    tel 022-713-4483

    e-mail office@smt.city.sendai.jp

 

被災地を貫く貞山運河(ていざんうんが)。
木曳堀、新堀、御船入堀、東名運河、北上運河からなる貞山運河は、
旧北上川河口から阿武隈川河口までを結ぶ日本一長い運河であり、
慶長2年(1557年)から明治17年(1884年)にかけてつくられた、
宮城県の誇る歴史遺産です。
かつてこれらの運河は、それぞれに異なる役割を持ち、藩米や木材などの輸送のために、また野蒜築港運用のために開削されたものでしたが、
近年では、農業用排水路、ボートの係留地として、またサイクリングなどレジャーに活用される、地域住民のいこいの場でした。

これまで貞山運河に関わりのあった人、
震災後、初めてこの場所が気になりはじめた人、
それぞれの立場から、いま、貞山運河に思うことを話しあってみませんか。

※ここでいう貞山運河とは、北上運河、東名運河、御船入堀、新堀、木曳堀を指す

2011年 第1回 いま、貞山運河を考える レポート

2011 年 7 月 6 日(水)「いま、貞山運河を考える」の第1回目が開催されました。





郷土史家、学生、主婦、ライターなど、さまざまな立場の人たちが集まり、
貞山運河について、いまの率直な思いや、
貞山運河の何について考えたいか、そのテーマについて話し合いました。
参加者はテーブルごとに、それぞれ自己紹介をした後、
「貞山運河の○○を考える」と題して、用意された1行企画書に書き込み、各テーブルごとにテーマを発表していきました。

<発表内容>
・貞山運河の「運河の駅」を考える
拠点をつくる。観光で訪れた際のトイレや駐車場の整備。
約60キロの運河のうち、それぞれの地域ごとに拠点を設けて、地域の特性を出す。
・貞山運河の「劇場化」を考える
地盤が悪いなどの欠点はあるが、世界の事例では運河を利用し楽しむものに変えている。
レストランを近くにつくったり、船を浮かべて、それを劇場にするなどしたい。
・貞山運河の「がれきを活かした公園」を考える
生活空間と避難場所の機能を併せ持った場所をつくる。
・貞山運河の「ふるさと度」を考える
貞山運河がもつ普遍的な魅力(ふるさと度=ふるさとの風景のように感じ、愛着を持つ感情)について考えたい。
・貞山運河の「防災」を考える
住宅地と運河の間に堤防をつくるプランはあるが、単純に堤防の陰に住宅を隠すのではなく、宅地を高くして海の見える宅地にする。景観と防災と居住地の安全をセットで確保する。
・貞山運河の「再興のもと」を考える
プランを考える前に、街のこと、生活のこと、漁業や農業のことを考え、人間と自然の間合いをとりながら、占有と財産を守る方法を考える。
・貞山運河の「親水空間づくり」を考える
もともと家族やこどもが楽しめる海水浴場などがあったが、水に親しみながら防災教育ができる環境をつくる
・貞山運河の「近辺に文化創造の村をつくる」を考える
集約拠点のような場所をつくる。
・貞山運河の「ラウンド・テーブルづくり」を考える
運河についての議論の場をつくる。
・貞山運河の「トライアスロン実施」を考える
道路と水路を活かす。注目を集めることができる。
※似たような案で、「駅伝」ということを考えられた方もいらっしゃいました。
・貞山運河の「近辺に文化創造の村をつくる」を考える
集約拠点のような場所をつくる。
・貞山運河の「ラウンド・テーブルづくり」を考える
運河についての議論の場をつくる。
・貞山運河の「①多様な魅力」「②多様な機能」「③多様(多角的)な利(活)用」を考える
5つの運河にはそれぞれの魅力と活用法があるはずなので、それをひとつづつ掘り下げていく。
(黒板メモ)
多様な顔(=魅力)親水、利水、治水
水辺にもっと表情を(遊び、学び、スポーツ)。生活の中で共に生きる運河として
経済と絡ませる。いろいろな切り口があるはず
永続的な活用のための儲かる仕組み(運河の駅など)
物語性を掘り起こす
緊急時の水路としての利用
新県道の盛り土に活用
津波のあと、昔の水路が現われてきた!
・貞山運河の「人間の為にも鳥たちの為にも水の廻廊」を考える
魚や鳥がたくさん住んでいれば人間もたくさんやってくる。そうなれば本来の運河としての利用もできるが、さらに川も利用することで(内陸まで)回遊ができるようになればよい。
・貞山運河の「観光」を考える
・貞山運河の「自然」を考える
・貞山運河の「松林」を考える
・貞山運河の「価値」を考える
歴史的な価値はもちろん、それ以外にもある価値を考えてみる。
・貞山運河の「地域密着」を考える
その地域と運河の昔ながらの関わり方を知ってもらう。
・貞山運河の「蒲生の川湊、舟入堀の復元」を考える
これを機に昔(建設当時)の堀を復元する。
・貞山運河の「営みの記憶の記録と再生」を考える
生活や生業(しじみ漁など)や遊びなどの掘り起こし。
今後、貞山堀の近くに住むことはできなくなるかもしれないが、そこに住んでいたという記憶を忘れないための記録と再生。
・貞山運河の「青葉城址から、政宗の視点で北上川、阿武隈川という日本5大河川の2つを東名、貞山運河で結び水平線を丸く見て、広瀬川の水はローマへと向かうの目で仙台平野の光景を「3.11」から考えてみる。世界歴史遺産としての仙台平野。原爆ドーム、負の歴史遺産としての福島原発と共に」を考える
伊達政宗ならどんな復興を考えるかという視点で考える。貞山運河をみる(考える)ことは仙台平野をみる(考える)こと。
・貞山運河の「魅力って何だ」を考える
(黒板メモ)
仙台市は松島、東名、貞山運河を「世界遺産」に申請を。
5名の命を救った「海岸冒険広場高台展望台」を3.11記念塔に。
早く美味しい貞山堀のシジミ汁を食べたい。















第2回目は今回の内容を踏まえた分化会を8月3日(水)18:00~19:30に開催します。
テーマ等に関しては随時ご報告致します。

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