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せんだいメディアテーク
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こえシネマ

第2回「感情は誘われる~音は映像を変える~」

−映像で話す場所−

日時:2012 年 10 月 20 日(土)18:30−20:30(開場 18:00)
会場:せんだいメディアテーク7F スタジオa
参加無料(申込不要)直接会場へお越しください。

私たちは、2011年3月11日から1年以上がたった今、個人の中で埋もれたままになっている言葉を、映像を見て感想を語り合うことで掘り起こしたいと思っています。「被災地」と呼ばれながら、状況は様々な各地域、東北から遠く離れた場所、人と人の間や時間の経過など、今の私たちを取り巻くいろいろな形の「距離」を上映の大きなテーマにしつつ、参加者が自由に話す場をつくることで、「震災後を生きる」個人の声を記録に残していきます。

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第2回「感情は誘われる −音は映像を変える−」

それぞれの地震の音、震災直後にラジオから流れていた音楽、復興支援ソング、日常を取り戻した街の音、沿岸部の風の音。震災後に様々な音が無くなり、また生まれています。その中でも映像に付けられる音は、様々なものがありました。
みなさんの中でも、感動的な音楽が付けられた被災地や被災者の映像を見て、感動した経験があるのではないでしょうか。
それは映像が映した状況に涙したのか、または音の作用で心を揺さぶられたのか、どちらなのでしょうか。
震災関連の映像を見ながら、映像に付けられた音を起点に、音の記憶や印象について語り合います。

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こえシネマ第2回 「感情は誘われる ~音は映像を変える~」予告(youtubeへの外部リンク)

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上映映像

「測量技師たち」(音別バージョン)
監督:志子田勇
撮影時期:2011年7月
撮影地:岩手県陸前高田市

「亘理鉄道の車窓から」
監督:高野裕之
撮影時期:2012年6月
撮影地:宮城県亘理郡

「被災地の音の記録」(音のみ)
その他震災関連映像
*上映は各作品の一部分のみ行います。
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こえシネマとは

2011年3月11日から1年以上がたった今、人の中で埋もれたままになっている言葉を、映像を見て感想を語り合うことで掘り起こしたいと思っています。「被災地」と呼ばれながら様々な状況にある各地域、東北から遠く離れた場所、人と人の間、時間の経過など、今の私たちを取り巻くいろいろな形の「距離」を上映の大きなテーマにしつつ、参加者が自由に話す場を作ることで、「震災後を生きる」個人の声を記録に残していきます。
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映像サーベイヤーズとは

震災後に映画でつながった吉田文恵(OL)、高野裕之(建設業)、志子田勇(映画作家)の3人による上映会チームです。上映会の原点に返りつつ、新しい上映会をつくる団体を目指しています。

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主催:映像サーベイヤーズ/せんだいメディアテーク
問合せ:メールアドレス:koecinema@gmail.com
ブログ:http://koecinema.blogspot.jp/

第2回こえシネマ「感情は誘われる −音は映像を変える−」レポート

日時:2012 年 10 月 20 日(土)18:30−20:30
会場:せんだいメディアテーク7F スタジオa
主催:映像サーベイヤーズ/せんだいメディアテーク



今回の上映作品

「測量技師たち」
監督:志子田勇
撮影時期:2011年7月
撮影地:岩手県陸前高田市

「亘理鉄道の車窓から」
監督:高野裕之
撮影時期:2012年6月
撮影地:宮城県亘理郡

「夕潮の帰り道」
監督:高野裕之
撮影時期: 2012年10月
撮影地:宮城県仙台市仙台駅周辺、名取市閖上

「測量技師たち メイキング映像」

今回のテーマである「感情は誘われる ~音は映像を変える~」

これは、音というものが映像に与える影響という着眼で決めたものです。
テレビや映画、ニュースでも娯楽でも、あらゆる映像と音声は切り離せない関係であり、そして、音声が画面に映る情景にもたらす力というのは大きなものであると思います。
たとえば、荒廃した風景に悲しみを助長するような音楽をのせる。または、現地の生音をそのまま使う。
その他さまざまな選択肢があり、どれを選ぶのか。それは監督である高野と志子田にとっても頭を悩ませる部分でもありました。



今回の参加者のみなさんは、東京や神奈川など関東からいらした方や前回のこえシネマにも参加された方、上映作品の撮影地の出身の方など、本当にいろいろな方がいらっしゃいました。
「被災地の様子に違う音をのせることによって観やすくなった」 「生音を聞くことでその場の臨場感が伝わる」 「音をいっさい消してみるという試みもあるのではないか」
参加者のみなさんのこえを聞いて、はじめて気付かされたこともたくさんありました。

そして、今回上映した映像をこの先どういうふうに残していくのかということにも、音と映像の関係性というのは重要だということも大きな発見でした。
“撮影当時”と“鑑賞するいま”の間にある、時間的ギャップももちろんですが、その先に残すということを考えた時に、これから流れる時間というものがあり、そのなかでどのように映像と音声の関係という感覚が変化していくのか。それは映像だけではなく、あるいは1年半以上前の震災と、いまの私たちとの距離ということでもあるのかもしれません。

風化したというのか、馴染んだというのか。
表現はいろいろありますが、時間は確実に過ぎ、変わっていっていることはたくさんあります。
いろいろなスタンスの考えと経験を、それぞれの「こえ」で発声できる。
今回のこえシネマも貴重な場になったと思います。

報告: 映像サーベイヤーズ 村田怜央



※このレポートは、こえシネマのブログにも掲載しております。
ブログ: http://koecinema.blogspot.jp/

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