手でみてつくる造形ワークショップ

私たちは普段、視覚からたくさんの情報を得ています。
今回のワークショップでは視覚から解放され、普段の生活ではあまり意識して使っていない触覚や聴覚などを たくさん使って作品をつくりました。

午前の様子

午前1


手先に意識を集中させて、箱の中を探ります。
アイマスクをして、箱の中の“ある物”を触り、そこから感じたことを粘土で表現しました。 制作中もアイマスクは外しません。完成したらお互いに、手で作品を鑑賞しあいました。 最後にアイマスクを外して、自分の作品とみんなの作品を目で見てみると 「デコボコしていたように感じた部分はこうなっていたのか」「想像していた形と全然違った」 などと意外に思うことが多かったようです。 ちなみに“ある物”とはパウダービーズクッションの中身などに使われる細かな発泡スチロールの粒でした。 これがたくさん入った箱に手を入れると、何とも言い表せないとても不思議な感触がします。

午前2


耳をすませて“ある音”を聞いています。
今度は1と同じ方法で“ある音”を聴いて、感じたことを粘土で表現しました。 “ある音”とは、緩衝材として使われる5p大のS字型発泡スチロールを、机の上にパラパラと落とした時にぶつかって出る音でした。 まるで楽器を使って奏でているような、きれいな音がします。 アイマスクを外した後で、さきほど聴いた音が発泡スチロールから出ていたとわかると参加者からは一斉に驚きの声があがりました。

  • はじめは恐る恐るだったアイマスクをしての作業も、時間がたつにつれて慣れてきたようです。
  • お互いの作品を手で鑑賞中です。
  • 聞いて感じたことを表現しています。

  • 触って感じたことを表現しています。

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