バリアフリー通信 第3号 2001年 12月 ダイアログ・イン・ザ・ダーク終わる  10月21日から10日間にわたって行われた「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」が終了しました。 約600名が参加できる体験型展示でしたが、事前予約で満席となりました。目の不自由なかたの案内で、 暗闇の中に再現された森などを歩き、暗闇のバーで飲み物を味わいました。  暗闇の中で見たものは何か?感じたこと、気づいたことは何か・・・・・。 詳しくはバリアフリー通信号外として発行する予定です。どうぞお楽しみに。 パソコンに触ってみませんか? バリアフリーサービス紹介 -音声読み上げパソコン- メディアテークには、目の不自由なかたが利用しやすいように工夫されたパソコンがあります。 画面の文字を拡大したり、音声で読み上げたりすることができます。また、点字で表示できる機器にも 接続しています。操作方法がわからない時は職員やボランティアがお手伝いしますのでお気軽にご利用 ください。ただし、事前に電話等で連絡していただけると助かります。自分で操作できる方は自由に お使いいただけますので、2階受付相談カウンターへおいでください。なお、利用できる時間は 午前9時から午後10時までです。 目の不自由な方の録音図書(カセット)紹介 著者本人やゆかりの深い人が朗読しているものの特集です。 1.岸恵子 「巴里の空はあかね色」  女優の岸恵子が、フランスの映画監督イヴ・シアンピとの突然の離婚から彼の急死までの10年間を 綴った自伝的エッセイから4話を収録。 2.沢村貞子 「私の浅草」  下町の人情あふれる暮らしが鮮やかによみがえるエピソードの数々。浅草で生まれ育った著者の傑作 エッセイより12編を収録。 3.水上勉 「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」   瞽女仲間から放逐され一人で旅を続けるおりん。不思議な男との恋・・・。 原作者が有馬稲子のために書き下ろした一人芝居のカセット化。 4.沢木耕太郎 講演「『深夜特急』に乗って」  著者は若き日にインドからイギリスまでを乗合バスで旅し「深夜特急」を著した。 自らの思い出と旅にまつわる文学論を語る。   *なお、利用には登録が必要となります。 目の不自由な方の録音図書(DAISY)紹介 1.赤瀬川原平 「老人力」  老人力とは何か?従来ぼけとして忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。 日本中に賞賛と感動と勘違いを巻き起こし、国民を脱力させた恐るべき力。 2.林真理子 「不機嫌な果実」  「いつも私ばかりが損をしている」。倦怠にとらわれた人妻・麻也子は不倫の試みを思いついた。 醒めた視点で語られる痛烈な恋愛小説。 3.スティーブン・キング 「図書館警察」  「あの図書館には何かがいる」不気味な貼り紙、冷酷な司書、期日に本を返さないと現れる図書館警察。 戦え、心の闇を消し去るのだー恐怖に対決する勇気を謳い、感動をよぶ。   4.西澤潤一 「背筋を伸ばせ日本人」   著者は仙台出身の世界的科学者で前東北大学総長。世界から尊敬される繁栄した社会へ。 「日本復活」への心構えとモノの考え方を明快に解く。   *なお、利用には登録が必要となります。 せんだいメディアテーク 催しもの案内                                                                                       ■音声解説付き映画   「ザ・カップ~夢のアンテナ~」   目の不自由な方にも楽しめるよう、音声解説付きの映画を上映します。 あらすじ   ヒマラヤの山麓の僧院で、ウゲンたち修行僧はサッカーに夢中。ウゲンは新入りの僧を巻き 込み、 夜中に僧院を抜け出してワールドカップのテレビ中継を見に行く。しかし、先生にその現場を見つかって 大目玉をくらう。どうしてもワールドカップの決勝戦を見たいウゲンたちは先生にあるお願いをする。 日時:12月16日日曜日 ①10時30分から ②14時から 場所:7階スタジオシアター 入場料:一律500円(当日券のみ)  *入場多数の場合はやむを得ずお断りをする場合があります。 【おわび】  メディアテークで使用している点字プリンターが不調です。現在調整中ですが、点字印刷物はこれまでに お渡ししたものを含め、不正確な場合があります。調整終了までご了承くださいますよう お願い申し上げます。 ●しおり バリアフリー担当 新妻利恵  10月21日から31日まで行われた、真っ暗な空間を視覚以外の感覚を使って体験するワークショップ 形式の展覧会、ダイアログ・イン・ザ・ダークに参加した。 アテンドの声を頼りに会場へ足を踏み入れると、完全な暗闇が広がる。無駄だと知りながら、明るい場所を 探して眼球が大きく開き空中をさ迷う。やがて暗闇の中で視覚を使うことを諦めると、徐々に別の何かが 機能し始めた。道を進むごとに体温が人の形を成し、嗅覚が冴え風の方向を肌で読み取る。体の奥底に 潜んでいた感覚を現れるのを全身で感じながら数十分の冒険が終わった。       ご希望のかたには、「バリアフリー通信」を郵送いたします。また、「拡大文字版」や 「録音テープ版」、「点字版」もありますので、下記へご連絡ください。 発行元 せんだいメディアテーク 〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1 電話番号  022-713-4484 ファックス番号 022-713-4482   www.smt.city.sendai.jp office@smt.city.sendai.jp