録音図書の新刊案内 平成17年4月号 録音図書の新刊案内です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「4月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回は、カセットテープ図書のみ10タイトル紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 [小説・エッセイなど] 1.かながわの民話  市川 栄一 著   全1巻  80分 神奈川県の各地に伝わる民話を、朗読者自身で採話したもの、横浜では強情っぱりの人のことを「飛んでもくいの人」というようになったのはなぜ?川崎市中原区「神池」の地名の由来は?箱根の二子山はどうしてできたの?等 楽しいお話がいっぱい。 2.この人、午後のもてなし 上坂 冬子 著 全4巻 395分 もてなしは、人なりという。人をもてなすということは‥‥‥。 青木玉(随筆家)、丸谷誠一郎(製茶場社長)、内館(うちだて)牧子(脚本家)、田中昭光(古美術商)、瀧藤尊教(たきとう そんきょう)(四天王寺元管長)他、人々との楽しい語らいと、心からのもてなしを紹介するエッセー。 3.野ばら 林 真理子 著 全7巻  630分 宝塚の娘役千花(ちか)と雑誌記者の萌(もえ)は名門女子校出身の親友同士。若く美しい二人はどこでも注目の的。「私達って、ずうっと不幸にならないような気がしない?ずうっと幸せなまま生きていける気がしない?」しかし、千花は我儘な歌舞伎役者との恋に翻弄され、萌は評論家との不倫に悩む。華やかな世界に生きる二人の思い通りにならない恋の行方は・・・。 4.海の短篇集 原田 宗典 著 全2巻  128分 著者は...もともとぼくは、小説家としてデビューする以前から、いつか海を舞台にした短篇ばかりを集めて「海の短篇集」を編んでみたいという事を夢想していた...。 美しい南国の海に秘められた幻想的で不可思議な12の掌篇小説。 5.看守眼(かんしゅがん) 横山 秀夫 著 全5巻  450分 いつか刑事になる日を夢見ながら、29年間、留置管理係として過ごした近藤。まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、長年培った「看守の勘」だった。表題作をはじめ六つの作品は、いづれも短編の名手が、絶妙の罠をしかけた人生の一瞬を切り取る渾身の物語。 6.紅き唇 連城 三紀彦 著  全1巻  88分 浅子は微笑した。その唇を和広は初めて見つめた。赤い口紅をさしている。タヅに渡した口紅の色と似ていた。明るい微笑がその色をいっそう鮮やかに浮かびあがらせた。-本文より- [機器関連] 7.これで使えるプレクストークPTR1(PC利用編) ㈱ラビット編 全2巻  180分 デイジー再生機器、プレクストークPTR1のパソコンを利用した実践的使用方法をご紹介しています。 [時代小説] 8.一会(いちえ)の雪・水明り 佐江 衆一 著 全1巻  59分 辻堂の茶店の女主人おすぎは、客のおきくにかわって、江戸に居るという葛籠職人の伊助を訪ねる。しんしんと降り続ける雪の夜ひたすら葛籠作りに没頭する伊助におすぎの気持ちは揺り動かされる。それからずっとその夜のことを忘れることができない。愛の言葉も身体を重ねる事もない恋愛小説の秀作(一会の雪)。他一編。 9.薄闇の桜 永井 路子 著 全1巻  42分 「人の世は死ぬまでの暇つぶしだ」といった荻水のことばは、若い、いとにはわからなかったが、薄闇の中で二人でながめた桜と共に、いとには鮮やかな思い出として残った。老学者と娘との心の交流を描く。 10.十三歳の仲人 平岩 弓枝 著 全1巻  54分 かわせみの女中お石に在所から縁談が持ち込まれた。千春は「お石が遠くの野老沢へ行ってしまう」といって川岸で泣いていた。一方お石の縁談を小耳に挟んだ大工の小源は梯子から落ちて大怪我を負ってしまう。-御宿かわせみ29より- 発行元 せんだいメディアテーク 電話 022-713-4484