録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成22年10月号 録音図書の新刊案内とメディアテーク録音図書ライブラリーのご紹介です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「10月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回の新刊案内は、カセットテープ図書を3タイトル、デイジー図書を2タイトル紹介します。続けてメディアテークの録音図書ライブラリーの中から夏に関連した図書を6タイトルご紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 まず、カセットテープ図書から紹介します。 [小説・エッセイなど] 1.愛に似たもの  唯川恵(ゆいかわけい) 著  全4巻 約360分 離婚したものの、仕事は順調で安定した生活を送る公子(きみこ)。出入りの花屋の青年・稔(みのる)に心癒(こころいや)されている。あの子を守れるのは私だけ。見守り、与えるだけで満足だったのに彼からは思いがけない一言が...。羨望(せんぼう)や嫉妬(しっと)、欲(よく)に足元(あしもと)をすくわれ、少しずつ不幸に落ちてゆく20代後半から30代の女たち。愛ではない"愛に似たもの"を描いた8つの物語。 2.あなたの匂い  乃南(のなみ)アサ 著  全1巻 95分 32歳・バツイチ・独身、趣味はバイク。貴子(たかこ)が捨てたはずのものが、ゴミ漁り(あさり)ストーカーに持ち去られていた。だれが?何のために? 女刑事・音道(おとみち)貴子シリーズ。 3.求婚  藤堂志津子(とうどうしづこ) 著  全2巻 112分 プロポーズされた後の1週間、伊沙路(いさじ)の気持ちは「ありがとう、プロポーズ、喜んでお受けします」「ありがとう。プロポーズしてくれたこと、本当に感謝します。でもお断りしても、このままお友だちでいてくれるのかしら」このふた通りの返事に翻弄(ほんろう)されていた。 次に、デイジー図書を2タイトル紹介します。 4.そうか、もう君はいないのか 城山三郎(しろやまさぶろう) 著  全1枚 180分 最愛の妻・容子(ようこ)が逝(い)った...。妻の死後、[半身を削がれたまま生きていた]という、城山三郎。学生当時の二人の奇跡的な出会いから、文壇(ぶんだん)デビュー当時の秘話、恥ずかしくなるほどに純真で、微笑ましく愛情に満ちた日々。そして永遠(えいえん)の別れ...。淡々と重ねられる言葉から伝わる強く深い夫婦の絆。昨春(さくしゅん)、妻の元へ旅立った著者が、妻との半生を綴(つづ)った回想記(かいそうき)。 5.菊籬(きくまがき)  宮尾登美子(みやおとみこ) 著  全1枚 450分 義理という建前ゆえに保たれる"その家"。貰い子(もらいご)の菊を迎えた者たちの葛藤、 女の哀れといじらしさを描く表題作など、 この円熟した珠玉作品集は、 宮尾文学の美しき結実(けつじつ)ともいうものです。 「彫物」、 「金魚」、 「自害」、 「水の城」、 「村芝居(むらしばい)」、 「千代丸(ちよまる)」、 「菊籬(きくまがき)」他。 最後に、メディアテーク録音図書ライブラリーの図書をご紹介します。こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回は怪談・怪奇現象に関する図書をカセット2タイトル、デイジー4タイトルご案内します。 6.日々是怪談(ひびこれかいだん)  工藤美代子(くどうみよこ) 著 カセット全5巻  約450分 アレが起きるのは、たいがい真夜中から早朝が多かった。しかも、いつも一人の時。自分のいる部屋の片隅に、何か人の気配を感じる。スーッと背後を横切ってゆくのがわかるのだ...。「中国娘(むすめ)の掛け軸(かけじく)」他、じんわり怖い24の話。 7.ひとりでいらっしゃいー七つの怪談ー  斉藤洋(さいとうひろし) 著  カセット全2巻 約180分 「怪談クラブ」へようこそ。こわい話の好きな人なら、このクラブが気にいるはず。入会の条件は2つ。その月のテーマになる怪談を1つ用意してくることと、ひとりでくること...。怪談クラブで語られる7つの話。 8.らせん  鈴木光司(すずきこうじ) 著  デイジー全1枚 11時間28分 幼い息子を海で亡くした監察医の安藤(あんどう)は、謎の死を遂げた友人・高山竜司(たかやまりゅうじ)の解剖を担当した。冠動脈(かんどうみゃく)から正体不明の肉腫(にくしゅ)が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。...「リング」とは?死因を追う安藤が、ついに到達する真理(しんり)。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか。史上かつてないストーリーと圧倒的リアリティで、今世紀最高のカルトホラーとしてセンセーションを巻き起こしたベストセラー。 9.臨死体験(りんしたいけん) 上  立花隆(たちばなたかし) 著  デイジー全1枚 12時間33分 まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会―死の床から奇跡的に蘇(よみがえ)った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後の世界」の一端なのだろうか。人に超能力さえもたらすという臨死体験の真実を追い、著者は、科学、宗教、オカルトの垣根を超えた、圧倒的な思考(しこう)のドラマを展開する。 10.臨死体験 下  立花隆(たちばなたかし) 著  デイジー全1枚 11時間58分 科学はどこまで臨死体験の核心に迫りうるのか。生物学者や神経学者は、様々な実験や仮説によってそのメカニズムの解明に挑(いど)み、成果をあげてきた。しかし、なお謎は残る。蘇生(そせい)した人々はなぜ、本来、知るはずのない事実を知ってしまうのだろうか...。構想、取材、執筆に五年。発表と同時に大反響を呼んだ著者渾身(こんしん)の大著(たいちょ)。 11.レフトハンド  中井拓志(なかいたくし) 著  デイジー全1枚 14時間45分 製薬会社テルンジャパンの埼玉県研究所・三号棟で、ウィルス漏洩(ろうえい)事件が発生した。漏れだしたのは通称レフトハンド・ウィルス、LHV(えるえいちぶい)と呼ばれる全く未知のウィルスで致死率(ちしりつ)は100%。しかし、なぜ三号棟がこのウィルスを扱っていたのかなど、確かなことはなにひとつわからない。漏洩事故の直後、主任を務めていた研究者・影山智博(かげやまともひろ)が三号棟を乗っ取った。彼は研究活動の続行(ぞっこう)を要請、受け入れられなければウィルスを外へ垂れ流すと脅(おど)かす...。第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。 録音図書の貸し出し 電話022-713-4484