録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成26年2月号この案内では、メディアテーク所蔵の録音図書と、サピエ図書館所蔵の録音図書および点字データをご案内します。貸し出しについて、リクエストの際には「何月号の何番」と番号でお伝えいただいても結構です。なお、ご希望の資料が貸出中の際などは、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありまのでご了承ください。録音図書・点字データの貸出申込先電話 022-713-4484 Eメール bfu@smt.city.sendai.jpメディアテーク所蔵資料新刊案内メディアテーク所蔵の新刊のデイジーを5タイトルご案内します。なお、新刊の貸し出しにつきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき、1タイトルのみとさせていただきます。1.河北新報社のいちばん長い日--震災下の地元紙  河北新報社 著  全1枚 9時間34分あの日、被災しながらも発行し続けた地元紙。「被災者に寄り添う」河北新報社の社員たちの苦闘の記録。2.ピスタチオ  梨木香歩(なしきかほ) 著  全1枚 8時間12分ダバとは何か?ジンナジュとは何か? 棚は運命に導かれて、ウガンダへ渡る。緑あふれる武蔵野に老いた犬と住む翠は出版社を辞めて棚というペンネームでライターの仕事をしていた。愛犬のマースが腫瘍を取る手術を無事に終えて一安心した頃、以前アフリカで知り合い、亡くなった片山海里の本を読んで「ダバ」がマースの症状と似ていることや、洪水の民話にも関係していることに気づく。アフリカ(ウガンダ)での取材旅行を兼ねて、謎の解明のため呪術医に会いに行くが次第に運命に巻き込まれていく。棚は、すでに動きはじめたこの流れにのるしかない、と覚悟をきめた...。アフリカで彼女が見つけたものとは。物語創生の物語。 待望の最新長篇小説。3.100年前の女の子  船曳由美(ふなびきゆみ) 著  全1枚 7時間58分百年前に生まれた一人の女の子。四季折々の暮らしの中で、何を感じ、何を学び、いかに生きたか・・・老いた母が「女の子」だった時代。著者の母への想い溢れる一冊。4.はやぶさ新八御用帳(九)王子稲荷(おうじいなり)の女平岩弓枝(ひらいわゆみえ) 著  全1枚 7時間21分大晦日の夜、王子稲荷に現れた不吉な狐火と白い着物の女。その正体もつかめぬ正月早々、殺人事件が・・・。どこにも死体が見当たらない奇妙な事態に、狐の仕業ではとの噂も飛び出した。新八郎とおなじみの面々が、殺人事件の裏にひそむ男女の縁の不思議さを説き明かします。─表題作ほか6編。5.新・御宿かわせみ  平岩弓枝(ひらいわゆみえ) 著  全1枚 9時間54分時代は移り、明治維新の激動の中で神林(かみばやし)東吾は行方不明、畝(うね)源三郎は賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら3名が殺害された。そんな中、5年半の医学留学を終えてイギリスから帰国し、築地居留地でバーンズ医師の助手をしている神林麻太郎(あさたろう)は、探偵の仕事をしている畝源太郎や居留地・六番館女学校助手の麻生花世(はなよ)らとともに「かわせみ」の女主人・るいをはじめ周囲の大人たちに支えられながら、様々な事件を解決。仕事に恋に力いっぱい立ち向かってゆく姿を描く。舶来の文化を吸収しつつ江戸から東京へと変わっていく街の様子も興味深い。大河小説第2部のスタートです。メディアテーク録音図書ライブラリーの図書のご紹介こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。今回はタイトルに「風」が入る図書を、デイジーで6タイトルご案内します。6.旋風(せんぷう)  泡坂妻夫(あわさかつまお) 著    デイジー全1枚 7時間42分若き柔術家・織口哲(おりぐちてつ)が鹿児島から上京し一週間、何者かによって睡眠薬を嗅がされ山間の崖から突き落とされた。九死に一生を得た哲は、自らの手で犯人を捜し復讐を誓う。謎あり、恋あり、決め技あり、そしてどんでん返しも...。著者新境地の青春アクションミステリー。 7.舞い舞い風  池部良(いけべりょう) 著  デイジー全1枚 5時間48分池部良の粋な本音が快いエッセイとウィット・ユーモアあふれるショートショートの数かず。「父のこと、私のこと」「食味と旅のつれづれ」「考えることいろいろ」「風の吹き回し」「窓を開けると」の5編収録。8.風が吹くまま  北原リエ(きたはらりえ) 著    デイジー全1枚 7時間11分OLをやめ、バーの経営者になった24歳のムツミ--。自立と成長を目指す若い女性が、望まぬ愛のよじれに悩みながら"女"になっていく秘めた都会の神話。長篇恋愛小説。9.風の棲む町  ねじめ正一 著  デイジー全1枚 7時間51分山形県酒田市を舞台に揺れ動く少年の心理を詩情豊かに描いた、思春期青春小説の傑作。歴史的大火にみまわれた地方都市を舞台に繰り広げられる少年の純情。10.草原の風になりたい  村尾靖子(むらおやすこ) 著  デイジー全1枚 2時間53分モンゴルの大草原に発生した史上最大の火災。羊たちを助けようとして大火傷を負った十四歳の少年、ツォゴーは、命をとりとめるために両足を切断されてしまいます。ニュースでそのことを知った義肢装具会社、中村ブレイスの小川さんと宇田さんはツォゴーを見舞い、「もう一度、自分の足で、草原に立ちたい...」という少年の夢を実現させようと動きだします。中村ブレイスの社長夫妻やスタッフの人たちも、それぞれの思いを胸に全力を注ぎます。モンゴル少年の願いに自分の夢を重ねた人たちの心温まる物語。 11.野生の風  村山由佳 著  デイジー全1枚 6時間50分ときめきの染織家・多岐川飛鳥、野生動物のいのちを撮り続ける藤代一馬。ベルリンの壁崩壊の夜の宿命の出会いから、サバンナの大地にくるまれた官能のひとときへ、そして、慟哭の終局へ。感動の、超恋愛小説。サピエ図書館所蔵録音図書の紹介サピエ図書館所蔵の録音図書をご案内します。こちらの図書は全国の方が利用しますので、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありますのでご了承ください。今回は、過去の直木賞受賞作の中から、映像化されているものをご紹介します。12.恋文連城三紀彦(れんじょうみきひこ)著 デイジー全1枚 7時間51分マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが...。表題作等、都会に暮す男女の人生を描く。第91回直木賞受賞。13.凍れる瞳西木正明(にしきまさあき)著 デイジー全1枚 9時間54分元読売巨人軍投手スタルヒンの人生を描いた表題作と、長崎の廃鉱出身の女の薄幸な人生を描いた「端島の女」で第99回直木賞受賞。ほか2編収録。14.小さいおうち中島京子(なかじまきょうこ) 著 デイジー全1枚 7時間55分赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々。ノートに隠されたひそやかな恋愛事件。60年以上の時を超えて、語られなかった想いがよみがえる−。懐かしくて苦い記憶の物語。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。第143回直木賞受賞。15.鍵のない夢を見る辻村深月(つじむらみずき)著 デイジー全1枚 6時間38分普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集。第147回直木賞受賞。サピエ図書館所蔵点字図書の紹介最後に、サピエ図書館所蔵の点字データのなかから、メディアテークが制作したタイトルをご案内します。点字データは点字印刷や、フロッピーディスクなどにデータを入れて、貸し出しをいたします。16.デキゴトロジー vol.11 ホントだからやめられねえ!の巻週刊朝日風俗リサーチ特別局 編著 点訳者 ろくてんの会 4巻川崎ダンプ嬢、迫力の飛行機投げ、損保営業マン懐具合の実情、由緒正しき左利きの災難、濡れ落ち葉会社を再建したおやじギャル・・・。一人で読んで忍び笑うのもよし。友達と回し読みして騒ぐのもよし。恋人と肩寄せ合って読むのも、また楽し。あなたのライフ・スタイルに応じてそれなりに面白い、それなりの話の集大成です。やめられねえ、ことうけあいの、ホントの話、第11巻目。17.ランボー 最後の戦場   シルベスター・スタローン ほか 著 点訳者 ろくてんの会 3巻軍事政権の弾圧を受け、虐殺の脅威にさらされているミャンマーの少数民族カレン族。彼らの村に医療援助をすべく潜入したキリスト教団体のアメリカ人たちが軍に拉致されてしまった。政治的配慮から表立った救援は望めず、教会関係者たちは救出のため傭兵部隊を現地のジャングルへ送り込む。歴戦のくせ者を集めたメンバーの中に、あの男がいた!多くの戦場を生き抜いてきたジョン・ランボーが、今最後の戦いに挑む。18.名無しの探偵事件ファイル   ビル・プロンジーニ 著 点訳者 ろくてんの会 4巻若い女性にかかってくる猥褻ないやがらせ電話を発端として、若者たちの愛憎を描いた「顔のない声」、ほとんど密室同然の警戒厳重な古書店から、古地図や版画が盗まれるという"密室犯罪"に挑戦した「盗まれた部屋」など、"一匹狼型私立探偵最後の生残り"名無しの探偵が、四つの事件ファイルを日本で初公開する。プロンジーニが日本の読者向けに書き下ろした異色作。19.この国が忘れていた正義   中嶋博行(なかじまひろゆき) 著 点訳者 3・6会 3巻犯罪者「福祉」予算2200億円!凶悪犯の人権、いじめっ子の教育権が優遇される原因は「犯罪者福祉型社会」にある。日本が正義を取り戻すために「処罰社会モデル」を提唱。20.つぶせ!裁判員制度   井上薫(いのうえかおる) 著 点訳者 3・6会 3巻ある日突然やってくる「裁判員を命ず」という恐怖の召集令状。一般市民が凄惨な現場写真を見せられ、被告人に睨まれ、死刑判決にまで関与する。国が進める世紀の愚行を元判事が完膚なきまでに批判し、その廃止を訴える。