録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成27年8月号 この案内では、メディアテーク所蔵の録音図書と、サピエ図書館所蔵の録音図書および点字データをご案内します。 貸し出しについて、リクエストの際には「何月号の何番」と番号でお伝えいただいても結構です。なお、ご希望の資料が貸出中の際などは、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありまのでご了承ください。 録音図書・点字データの貸出申込先 電話 022-713-4484 Eメール bfu@smt.city.sendai.jp メディアテーク所蔵資料新刊案内 メディアテーク所蔵の新刊のデイジーを5タイトルご案内します。なお、新刊の貸し出しにつきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき、1タイトルのみとさせていただきます。 1.赤猫異聞 浅田次郎 著  10時間13分 全1枚 火事と解き放ちは江戸の華! 江戸から明治へ、混乱の世を襲った大火事。 火の手が迫る伝馬町牢屋敷では、徳川時代の先例にならって400人もの罪人を解き放つことになった。 お仙、重松、七之丞という、曰くつきの三人の囚人も解放された。 鎮火後、三人共に戻れば罪一等を減じ、一人でも逃げれば全員死罪 千載一遇の自由を得て、命がけの意趣返しに向かった先で三人が目にしたものとは。 数奇な運命に翻弄されつつも、時代の濁流に抗う人間たち。 激変の時をいかに生きるかを問う、傑作長編時代小説! 2.居眠り磐音江戸双紙4 雪華ノ里 佐伯泰英 著 7時間30分 全1枚 秋の気配をただよわす西海道の峠道をいそぐ一人の若い武士。直心影流の達人、坂崎磐音であった。忽然と姿を消した許嫁、奈緒の行方を探す途上、道連れとなった蘭医が因で、凶暴な異形僧たちに襲撃されることに・・・。些事にこだわらず、春風駘蕩のごとき磐音が、行く手に待ち受ける闇を断つ。 3.人質の朗読会  小川洋子 著  5時間56分 全1枚 く隔絶された場所から、彼らの声は届いた----慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは......。 日本から遠く離れた国でテロ組織の人質となりこの世を去った8人の旅行者たち。事件から2年後、拘束場所である元猟師小屋にしかけられていた盗聴テープが公開される。 監禁されている間、彼らは自らの過去の物語を紡ぎ、朗読しあっていた。あるものはビスケット工場に勤めていた記憶を。あるものは隣人にキッチンを貸した日のことを... しみじみと深く胸を打つ小川洋子ならではの小説世界。 4.鉄道ひとり旅入門 今尾恵介 著 5時間42分 全1枚 あえて遅い列車に乗り、ひとり旅に出よう。車窓の風景に目をこらして、想像をめぐらせば、その土地の営みや、過去や未来も見えてくる。初心者から達人まで、カリスマ「乗りテツ」が指南する鉄道ひとり旅入門。 5.テーマ別 クラシックおもしろ鑑賞事典 宮本英世 著 11時間26分 全1枚 幸福感にみちた曲、失恋した時に聴く曲、眠くなる曲等、気軽なテーマをもとに、それに関連する曲・ふさわしい曲を多角的に集め、その概要をコンパクトに紹介。今のあなたの気持ちにピッタリの曲が探せます。 メディアテーク所蔵資料とサピエ図書館所蔵資料の紹介 所蔵の録音図書をご案内します。サピエ図書館所蔵資料の場合は、全国からお取り寄せいたしますので、少々お時間をいただく場合がございます。 また、こちらは新刊ではありませんので、1回5タイトルまで貸出できます。 今回は、暑い夏を少しでも涼しく過ごすために、とっても怖いホラー小説を10タイトルご紹介します。  6.七つの怖い扉  阿刀田高ほか 著  時間分 全1枚 書き下ろしホラー、夢の競作!当代最高の七人衆が、あなたを限りなく遠くまで連れてゆく...。ラスト一行で戦慄させる秘術。彼岸と此岸を行きつ戻りつする朧ろな語り口。恐怖のなかに悲しみを織り交ぜる巧緻。七人が七様のテイストで描く夢の競作書下し短篇集。 7.黒い家  貴志祐介 著 時間分 全1枚 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに...。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。 8.姑獲鳥の夏  京極夏彦 著  14時間24分 全1枚 東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。 9.おそろし 三島屋変調百物語事始  宮部みゆき 著  12時間22分 17歳のおちかは、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった。ある日、叔父はおちかに客を任せて出かけてしまう。おそるおそる客と会ったおちかだったが、次第に客たちの話に引き込まれ...。哀切にして不可思議な「百物語」。 10.怪談  柳広司 著  6時間5分 全1枚 雪おんな、ろくろ首、耳なし芳一...。鮮やかな論理とその論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの「怪談」を、現代の物語として描き直した異色のミステリー。 11.残穢  小野不由美 著  8時間33分 全1枚 この家は、どこか可怪しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が...。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだが・・・ 12.祝山  加門七海 著 5時間29分 全1枚 ホラー作家・鹿角南(かづのみなみ)のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく--。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。 13.RIKA  五十嵐貴久 著 9時間47分 全1枚 本間隆雄は42歳のごく平凡なサラリーマン。軽い気持ちで始めたインターネットのナンパで、リカと名乗る女性と知り合う。しかし、リカの言動は徐々に常軌を逸していき...。 14.夜市 恒川光太郎 著  4時間30分 全1枚 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に弟を売った罪悪感に苛まれていて...。 15.禍家  三津田信三 著  7時間18分 全1枚 12歳の少年・棟像貢太郎(むなかたこうたろう)は、両親を事故で失い、東京郊外の家に越してきた。しかし、初めて見るはずの町並みと家になぜか既視感を覚えると、怪異が次々と貢太郎を襲い始める。ひたひたと憑いて来る足音、人喰いが蠢く森、這い寄る首無しの化物。得体の知れない恐怖に苛まれながらも、貢太郎は友達の生川礼奈とともに、怪異の根源を探り始める。やがて貢太郎が見舞われる、忌まわしい惨劇とは!?背筋が凍る、戦慄の怪異譚!! サピエ図書館所蔵点字図書の紹介 最後に、サピエ図書館所蔵の点字データのなかから、メディアテークが制作したタイトルをご案内します。点字データは点字印刷や、USBメモリなどにデータを入れて、貸し出しをいたします。 16.なみだ、のちはれ 優しい気持ちと生きる勇気の話 平凡に生きている人たち 著 点訳者 3・6会 1巻 大切な人を失ったとき、人はその悲しみをどう乗り越えていくのか。亡くなった人を思う時、人は何を考えどう思うのか。ごく普通の生活をする無名の人々が「身近な人の死から学ぶこと」をテーマにした投稿原稿をまとめた本書。飾ることのない文章で書かれた真実は、必ずあなたの心を打つでしょう。 17.恋愛ノクターン 藤本ひとみ 著 点訳者 ろくてんの会 3巻 美馬だけを愛してる。そう私は彼に言った。好きだ、死にそうなくらい。美馬が答えた。息も止まるほどキスして、なにもかも忘れてしまいそうになるほど甘い一時を過ごした。けれど私たちの愛を周囲に認めてもらうまでには時間が必要だった。あせる美馬とおさえる私は、ある日ちょっとした言い争いをした。それから彼の態度が一変した。まるで本当に私を嫌いになってしまったかのように。 18.秋期限定栗きんとん事件 上巻  米沢穂信 著 点訳者 ろくてんの会 3巻 あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。それなのに小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい...。(下巻の点字データもあります) 19.ななみ・東京物語 雨上がりの夜空に   秋野ひとみ 著 点訳者 ろくてんの会 3巻 あたし、八木ななみ。中学3年生。事件は、宛名が雨でにじんでいる真っ白い封筒に入った、匿名の手紙から始まったんだ。その日は、下校時刻寸前に、急に雨が降りはじめて...。あたしは、同じクラスの池沢真也さんにさそわれて、ふたりでカサに入って帰ったの。その時、池沢さんがいったんだ。「どこか、全然、違う世界で、全然、違う時に、会えばよかったのに...」って。あたしには、その時、その不思議な言葉の意味がわからなかったの...。 20.啄木のうた はたらけどはたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る 石川啄木 著   田中和雄 編 点訳者 増田廣子 1巻 東海の小島の磯の白砂に/まえがきにかえて「一握の砂」序文/はたらけど/気の変る人に仕へて/目の前の菓子皿などを/非凡なる人のごとくにふるまへる/真夜中にふと目がさめて、/何となく明日はよき事あるごとく/家を出て五町ばかりは、〔ほか〕