落ち葉を幾重にも重ねたような、直訳すれば「千の葉」という意味のお菓子「ミルフイユ」。
さまざまなイメージやメッセージや人々が層をなして重なり合うメディアテークでの活動をその名前に託した出版物を刊行します。
等身大で地に足のついた知のありかたや、血の通った人との繋がりかたを、
リアルに存在する地方の文化生成の現場から伝え続ける試みです。
はじめての号では、メディアテークで開催した展覧会や上映会、レクチャーなどを中心に、
さまざまな現場を通じた写真、インタビュー、書き下ろし原稿を収録しています。
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目次
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大きな休息にいたるまで
笹島秀晃 プリコラージュの時間―高嶺格展の舞台裏
清水建人 ジレンマが醸成する明日のための不安
高嶺格×吉岡洋 あなたが見ているものは、あなたがそうだと思ったものではないかもしれない
高橋瑞木 修羅の胎教 -
写真の今と「写真展」というありかた
石原悦郎 写真を対象としてみない。それは初源的に私の内部に入っています
飯沢耕太郎 印刷から展示へ―美術館での写真展示の20年
港千尋 展覧会の遠近法
清水有 写真の惑い―写真論的10年試論 -
映画が映画になるために
佐伯一麦×冨永昌敬 「軽み」をめぐって―『パンドラの匣』
蓮實重彦 寵児の凋落、寵児の帰還―サッシャ・ギトリ『あなたの目になりたい』をめぐって
秋山伸 本を本にうつしとるーペドロ・コスタ『溶岩の家』スクラップ・ブック
天野眞弓 新たな才能と映画をつくる
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大きな休息にいたるまで
2009年3月8日より、せんだいメディアテーク内ミュージアムショップ「ナディッフ・ビス」で先行発売開始
発行 せんだいメディアテーク
発売 株式会社赤々舎
価格 1,575円(税込)
ISBN 978-4-903545-40-0