せんだいアートアニュアル2005
出品作品情報
[155] Dance! 夜は短い
画像をクリックすると拡大して表示されます。
- 作家名
- 木下典子
- 素材、材料
- 木、布、発泡スチロール、針金、スパンコール、パンヤ(わた)
- サイズ
- 100cm×100cm×160cm
- 展示フロア
- 6階
- 作品の説明
- 人々がすっかり寝静まった夜の森。満月だけがこうこうと輝いていた。どかからかフワリと舞い降りる者の姿があった。とんがった耳、虹色に輝く羽。妖精だ。妖精たちが踊り出す。恍惚とした表情を浮かべ、しなやかに体をくねらせる。月がこれ以上はないというぐらい光を強め出した。たわわな赤い実が揺れるたびに、鈴のような音を奏でる。夜とも昼ともつかない幻想的な光景。満を持したかのように、薄紅色の花が次々と開き始めた。一夜限りの「サガリ花」。この花たちが全部咲き終わるころは夜明けだろう。【踊る−精神の解放と至福のとき】ララ〜、うれしいとき軽やかに踏むステップ。意識するでもなく自然に体が舞うのだから不思議です。太古の昔から儀礼的なものをはじめ、人々はさまざまな気持ちを踊りに込めてきました。踊って、踊って、踊りまくる。夢中でその行為に身を投じたとき、高揚した感情はスーッと昇華します。「精神の解放」、すなわち「至福のとき」です。今回の踊り手は、妖精のペア。ファンタジックな世界の使者です。背景には、豊かさのシンボルである「満月」と「実」を配しました。ハッピームードたっぷりの月夜の舞いをお楽しみください。
« 出品作品一覧へ戻る