せんだいアートアニュアル2005
出品作品情報
[212] マジカ☆デ☆ミルミカ
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- 作家名
- 草刈ミカ
- 素材、材料
- 写真、8mmカメラ、ビデオ、DVD
- サイズ
- 2分10秒
- 展示フロア
- 6階
- 作品の説明
- 隅然にも、この映像アニメーションを作制する直前、私は周りの友達に「自分の幸せだなって感じる時って、どんな時?」って質問するのが日課だった。私は1人1人の答えを聞くごとに驚いていた。なぜなら、すごくどうでもいいような小さい事で、わりと人は幸せだと感じていたからである。ある人は、「おふとんや、洗たく物が太陽ギラギラの日、パリッと干いた時」。ある人は、「朝、まだ眠っていて、なんだか足の辺りが熱いな…と思ってみると陽の光が足に当たって、朝陽に起こされた時。」などと言う。自分はもっと大きなことでしか幸せを感じていなかった様で、ちょっとあせった。うらやましかった。忙がしかったり、すると、更にそういった身の周りの小さな幸福に気づかない。毎日、仕事で朝は寝不足のまま家をダッシュで出て、満員電車でギュウギュウもなって会社致着。と思いきや、即戦力だからとにかく働いて、気を使って、また帰りも遅く満員電車。楽しくない夕食。寝。のくり返しが現代人のスケジュール。この作品は、日常生活のある一部分、“食事をする時"の中でくりひろげられる、社会生活を単純化させたもの。至福とは幸せを、幸せだと感じれる、そのゆとりにその行きさつにそのものに、そのときの自分に感謝してる時なのかもしれない。
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