せんだいアートアニュアル2005
出品作品情報
[55] SOUND_ONLY
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- 作家名
- 松浦康介
- 素材、材料
- 木、鏡
- サイズ
- 350mm×250mm×50mm
- 展示フロア
- 6階
- 作品の説明
- 人が音を聴くための手段は、生での演奏を除けば、スピーカーであったり、ヘッドフォンであったり、そのスタイルは非常に人為的な要素が強いように思います。人間が音を聴くための、もっと人間らしいスタイル。それは、耳から入れるだけではない、体を伝わって感じる音ではないかという思いました。そこで、骨伝導スピーカーというツールを使って音を体験できる作品を作ってみようと思いました。人と人(骨と骨)が音を伝え合うという行為と、至福という明確な答えの無いテーマを合わせて、どのような作品を作ろうかと考えた時、ふと、客観的な自分が自分に対して何かを伝え合うというのはどうだろうか、というアイディアが生れました。悩むとき、考えるとき、既に自分の中に答えがあるといいます。あるいは、自分にとって大事な言葉は、常に脳の中に宿っていると思います。あるいは、幼少の頃の思い出深い風景の記憶と、その音・・・。そう言った言葉や音を、この作品を通した自分と言う人間の体から聴いてもらえたらと思っています。そこから一体どんな音が聴こえるのか?作品から流れる音は、そのような思いをイメージしながら、「至福のとき」へと導くものであってほしいという願いのもと作った音(これが本来私の作りたかった作品)なのですが、どうか体験する方々には、それをきっかけに自分の中に流れる音を探して、聴いていただけたらと思っています。なお、作品名はMusicの箱という意味、Man In Mirrorの箱という意味、あと蛇足ですがMboxというDigidesign社の著名な音楽制作ツールの名前をモジって名付けました。
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