せんだいアートアニュアル2005
出品作品情報
[68] 至福のとき
- 作品の説明
- ダンボールの箱からなだれ落ちた毛糸の軌跡を滝に見立てるとともに、時を表すものとして提示したい。それは川や水の流れが時を表してきたという文化的な意味を想定しているというよりも、もっとリアルなもの、箱の底がぬけて毛糸がいっせいに落ちてきた瞬間を表現したいと思ったからである。展示される時にはもうすでにいっさいが「終っている」—そうではないアートをつくりたい。そしてそうした瞬間はまさにアートにとって、通常言われるような次元を超えた「至福のとき」であることだろう。