せんだいアートアニュアル2005
出品作品情報
[75] ダンスレッスン-NARA
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- 作家名
- NARA PROJECT
- 素材、材料
- プロジェクター、TVモニター、スクリーン、本、パネル、DVD
- サイズ
- 200×200×300
- 展示フロア
- 6階
- 作品の説明
- 奴ダンス(やっこダンス)は[註1]、20世紀後半のもうひとつの重要な人間存在の流れである。科学と機械万能時代の実利的なブルジョア精神、人間存在の卑俗化を嫌悪した金木町の人々[註2]は、町とその運命に関する深い苦悩、精神性への欲求から、内的な思考や精神の状態、夢の世界などを表現しようとした。それゆえに奴ダンスは、主題や表現手段の上できわめて多様な形をとった超土着的な潮流となった。青森に現れた黒石八郎[註3]は、のちのNARA派の出現を予感させる。また、同時代の羽柴秀吉[註4]はNARA派の活動を支える精神的な支柱となった。1980年代後半、奴ディスコ[註5]の建設と同時に隆盛を極めた奴ダンスの歴史上、NARAの出現の意味は極めて大きい。金木町出身のNARAは、様々な職業を試みたのち、その不安に満ちた激しい内面世界、身体に関する強烈な感情を託す手段として奴ダンスを選んだ。そのダンスは怪奇な幻想を表現しながら、むしろ根底には明らかな[基礎基本]が残されている。NARAは、今世紀の新たな人間像の追求と密接に絡み合いながら、おのれの人生の課題をダンスに直接反映させた点では21世紀の至福の在り方を示した最初の芸術家の一人といえるだろう。本展では、そのNARAの全貌を明らかにするものである。Hey! Dance lesson NARA.Come on join us!
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