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サンフランシスコ 2

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<メール>サンフランシスコ通信 2

Mon, 02 Dec 1996 12:09:12 -0800

サンフランシスコも5日をすぎました。この間帰国後の仕事の打ち合わせ等もあり、なかなか通信を書く時間がとれませんでした。こちらはサンクスギビ ングと土日が続いて、公式の訪問等はあまりできませんでしたが、レイバービデオプロジェクトのゼルツァーさんのお宅に伺ってお話を聞いたり、ひとりでエク スプロラトリウム、Fort Mason Center (NPO団体の総合施設のようなもの)、近代美術館を見学するなどしていました。

(写真)

ゼルツァーさん宅で

みなさんご存じの通りサンフランシスコは坂の街です。港に面した起伏の多いこの場所に、いわば強引に縦横の道路を作っているため、どんな坂もまっすぐ上り 下りすることになります。交差する道路は水平でなければならないこともあって、特にブロックの狭い方の道路の斜度はよけいきつくなります。もちろん通りの 名前さえわかれば確実にその場所に行けるメリットはありますが、斜めにいければ上り下りがないのに、方眼にそって歩くばっかりに急な坂をいったん下りてま た上るということをしなければなりません。この坂道の途中で自宅を前に息絶える人もいたりするんじゃないかなどと余計なことを想像したりしながら歩いてい ます。

サンフランシスコで最古の建築という教会にも行ってみましたが、18世紀の建築、天井がインディアンの矢羽模様で装飾されたいってみれば小屋のようなもの でとても興味を引かれました。フランシスコ会であり、サンフランシスコの名前と関係があるようです。支倉常長はフランシスコ会と関係が深く資料でフランシ スカンの独特の制服は見ていましたが、現在日本ではあまり接する機会のないこの制服にも出会えて??、ああまだこれ着てるんだと妙な関心をしてしまいまし た。

以上余談が長くなりましたが、エクスプロラトリウムはまさに工場というかんじです。すべて手作りの展示は、スタッフが常に手入れをするため、そのための作 業場が展示場の一部を占めています。<写真1>業者がこぎれいに作る一般の科学館の展示とはまったく違い、色んな人が自作の装置を持ち込んだりするため文 化祭の発表みたいな雰囲気がありますが、内容はとても高度なものです。ここにもNPO的な運営の考え方を感じます。

Fort Mason Centerは、軍の施設が公園になった(これも市民運動の成果)のを機にその一部を中小のNPOの事務所や店、展示場、発表会場として使っているもので す。中には図書館ボランティアの人たちがやっている古本屋さんなどもありました。NPOにとって資金集めは重要であり、さまざまな機関からの援助、個人か らの募金、そして自らの自助努力が行われます。そのための労力も大変なものだと思いますが、それでも彼らは喜んで活動に従事しています。自分は何をしたい か、そのために自分は何ができるかという単純でかつ強靱な発想が原点にあってのことだと思います。

一方近代美術館は、おそろしく立派な施設です。コンペで選ばれたスイスの建築家マリオボッタの作品です。この一帯はおそらく再開発をした場所と思われ、巨 大な見本市会場、アートセンター(パフォーミングアートの場)など最新の施設が並んでいます。見本市会場はどうかわかりませんが、これらもさまざまな寄付 金で成り立っています。アートセンターの入り口に神社の奉納者の表示よろしく大きく掲げられた寄付者の筆頭には Bank Of America があり、こうした施設は大企業の支援なくしてなりたたないのであることがわかります。また美術館の内部にもギャラリーの区切りごとに誰それのギャラリーの 表示がされ、最初は作品寄贈者かと思っていましたが内容と関係ない表示で、これも寄付者の名前がこういう形で表示されているらしいとわかりました。
それから六本木スパイラルビルの模型が槙文彦氏から寄贈されコレクションに加えられていたのもちょっと興味を引かれました。最近の近代美術館はどこもデザインの分野に大変積極的です。

(写真)

建物と車の傾斜に注目!!

(写真)

右側がサンフランシスコ最古の教会

(写真)

エクスプロラトリウム スタッフスペース

(写真)

(写真)

アートセンター(手前)とサンフランシスコ近代美術館


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<データ>FORT MASON CENTER

FORT MASON FOUDATION
Landmark Building A, Fort Mason Center, San Francisco,
CA 94123-1382

フォートメイソンセンターは、元の軍施設を活用したNPOセンターである。海に面したゴールゲート国立レクリエーションエリアの一部でもある。約50のさ まざまなNPOの事務所があり、さらに中小の会議室群、イベントスペース、5000人収容の展示・イベントホール、440席のシアター、レストランなどが ある。これを運営するのは、やはりNPOのフォートメイソン財団(1976年設立)である。

NPO事務所一覧(ビル別)
A
Fort Mason Foundation
Green Restrant
Green To Go
SF Crafts & Folk Art Museum
SFMMA Rental Gallery
B
Arts Arbitration & Meditation Services
Bayfront Theater
California Tomorrow
City College of SF /Gallery/Continuing Education/Art
Campus
Cooks & Company
Marine Exchange
Ploughshares Fund
C
Art House
Book Bay Bookstore
California Lawyaers for the Arts
Environmental Traveling Comanions
Friends of The River
The Fund for Animals
Italian American Cultural Center
Museo ItaloAmericano
Performing Arts Workshop
SF African American Historical & Cultural Society
SF Children's Art Center
Tuolumne River Preservation Trust
Young Performers Theater
<以下 D, E, PIERS, UPPERは省略。美術館や自治体の活動もいっしょになっており、NPOの活動の幅の広さがよくわかる>


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(写真)

(写真)

古本屋の営業も図書館ボランティアの大切な仕事(8ミリビデオ撮影)


拾遺 in サンフランシスコ

(写真)

エクスプロラトリウムの展示室
倉庫、あるいは工場そのままの雰囲気と照明の薄暗さが印象的。

(写真)

ガラス板を水をつけた筆でなぞると、そのまま表示される。色も選べ、子どもたちが楽しそうにいたずら描きをしている。偏光を利用したものらしい。(エクスプロラトリウム・8ミリビデオ撮影)

(写真)

サンフランシスコ近代美術館

(写真)
美術館のカフェ

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